産後コラム
産後太りは骨盤矯正で改善!
投稿日:2017.06.19
【妊娠中の体重増加の内訳】
「妊娠中に増加してしまった体重を、早く元の体重に戻したい。」
多くの産後ママの共通の思いです。
増加した体重のうち、赤ちゃん(胎児)自身の体重が3㎏、羊水や胎盤などの重さが2㎏、大きくなった子宮やママの乳腺の発達による乳房の重さの増加など、合計で7㎏は必要な増加分と考えられます。
これを考えると、妊娠で体重増加して良いのは、7~8㎏までだということがわかります。
残りはママ自身の体脂肪となります。
【妊娠中の体重管理】
実際、産科の医院でも、体重増加は7~8㎏までと教えています。
妊娠前に痩せていた人は、9㎏まで増加しても良いけれど、もともと肥満の人は3~4㎏程度の増加で良いので太らないようにと注意されるようです。
肥満により産道にも脂肪がつくため、出産が大変になるからです。
妊娠中の体重管理は難しく、初期の頃は食べてもすぐに体重増加につながらない為、ついドカ食いしてしまいます。
つわりのひどい人で初期の頃、ほとんど食べられなかったという人もいますが、つわりの軽い人は食欲があり、つい食べ過ぎてしまうようです。
妊娠後期になって食べる量をセーブして通常時と同じ位にし、そんなにたくさん食べていないのに体重増加が止まらないというママも多いです。
甘い物やカロリーの高いものは避け、薄味の和食中心の食生活にすると体重の増加をゆるやかにできます。
【産後太りの原因の特徴】
○基礎代謝が低い
産後ママは、産褥期はあまりすぐには運動もできずどうしても運動不足になりがち。
運動不足により筋肉量が減り基礎代謝が落ちているので、同じような動きをしても消費カロリーが少なく、痩せにくい状態になっています。
また皮下脂肪が冷えの原因となり、体が冷えると基礎代謝も上がらずリンパの流れや血流も滞って老廃物が溜まりやすくなり、その結果太ります。
○食生活
それから見逃せないのが、産後ママ自身の食生活。
「授乳をしているから、多少食べすぎても大丈夫!」と、つい食べ過ぎていませんか?
母乳をあげていると、ママの食事で摂取した栄養素は母乳を通して確かに赤ちゃんへと送られます。
それで授乳中の産後ママは、とてもお腹がすくのです。
赤ちゃんに栄養をあげなくちゃいけないからと、ついたくさん食べてしまったり、家にいると、つい買い置きしてあるお菓子や菓子パン等の間食をしがちです。
赤ちゃんの母乳を美味しくするためにも脂肪分の多い食事は控えて、果物や根菜類などの野菜やミネラル豊富な海藻や青い背の魚中心の食生活に切り替えましょう。
塩分の濃い食事は体が水分をつかんで離さないのでむくみの原因になります。
あっさりめの味付けの和食中心に食生活をシフトチェンジすると良いでしょう。
○妊娠中に脂肪細胞をたくさん増やしてしまった
妊娠中の体重増加で、脂肪細胞の数が増えたり脂肪細胞自体が大きくなったりして脂肪を溜め込みやすい体質に変化していることがあります。
脂肪細胞が増える機会は女性の人生では3回あると言われています。
最初は生まれてすぐの赤ちゃんの頃、次が思春期、そして次が妊娠です。
これらの機会に脂肪細胞が増え、脂肪を溜め込むのです。
○骨盤がまだ開いていて内臓が下がっている。
長い妊娠期間中、リラキシンの作用で靭帯や骨盤底筋が緩み開いていた骨盤です。
出産と同時にすぐ閉まるわけではなく、しばらくの間、靭帯や骨盤底筋の弾力が戻ってきてから徐々に閉じていきます。
それまでは出産により骨盤が開いていて歪みが生じている場合もあり、歪みがあると、血流が悪くなって老廃物が流れにくく太る原因になってしまいます。
内臓が下がっている場合も血流が悪く同じく太る原因になっています。
【ポッコリお腹と反り腰をなんとかしたい!】
骨盤が開くことで、大腰筋が伸びて内臓が下がりポッコリお腹になるのですが、妊娠中から赤ちゃんがお腹にいることで自然とお腹を支えるために背骨が強いS字カーブを描く形になって反った姿勢になります。
この腰が反った姿勢を反り腰といいます。
この反り腰の姿勢のため背筋は鍛えられて強くなりますが、出産後そのままS字カーブの姿勢を続けていると、腹筋と背筋のバランスが崩れ、腹筋が弱いことでお腹に脂肪がつきやすくなってしまいます。
こうしてなるのがポッコリお腹なのです。
【骨盤矯正でポッコリお腹がひっこむ】
出産の時、母体は赤ちゃんが産道を通りやすいように骨盤を開いて骨盤内の空間を最大限に広げますが、それは「リラキシン」というホルモンの働きによるものです。
リラキシンの分泌によって、骨盤底筋や、仙腸骨・股関節の靭帯を緩めて関節が柔らかくなります。
それで骨盤が開くのですが、骨盤が開くと内臓も下へ下がりますので、それがポッコリお腹となってしまいます。
要するに骨盤が元通りに閉まって行き、内臓も元の位置に戻れば、ポッコリお腹も解消される(ひっこむ)というわけですから、出産後、骨盤をいかに早く元に戻すかが重要になってきます。
産科でも、産後の骨盤矯正を薦めています。
骨盤矯正は、靭帯や関節の柔軟性のある産後すぐから6ヶ月以内が一番効果がでやすいとされているためです。
【骨盤が閉じれば小尻になる?】
骨盤矯正で「ポッコリお腹解消」とともに得られる効果として、「小尻」があります。
骨盤が開いていたり、歪んでいると腰周りに余分な脂肪がつきやすく、骨盤矯正で正しい位置になるとリンパや血流が改善されて余分な脂肪がつかなくなり「小尻」になるようです。
骨盤矯正は、産後太りの方の「ポッコリお腹解消」や「小尻」に効果的で、産後すぐから6ヶ月頃までが特に効果がでやすいので、産後太りの改善に始めるのがお奨めです。
わかば接骨院でも産後ママのための骨盤矯正の相談・施術に対応しております。
産後太りする人の特徴
投稿日:2017.06.17
【産後太りのメカニズム】
出産後のママの会話の中で、産後太りをなんとかしたい!という声をよく耳にします。
妊娠中は食事制限なども難しいですし、激しい運動をするわけにもいかないので、どうしても産後の体型を気にされている方は多いと思います。
そしていざ出産を終えると、怒涛の子育ての毎日が始まり、ダイエットに気を使っている時間もなかなか取れないのではないでしょうか。
今回は産後太りと骨盤の関係についてお話したいと思います。
個人差があるのですが、妊娠中はだいたい8~15キロほど体重が増加するのが平均的なようです。
赤ちゃんの体重の他に、胎盤や羊水、血液、皮下脂肪などその増えた体重のほとんどを占めています。
出産直後に減るのは赤ちゃんの体重と、胎盤・羊水を合わせた約5キロで、残りはなんと血液と皮下脂肪の重さということになるのです。
何故血液が増えるのかと言うと、お腹の中の赤ちゃんへ滞りなく栄養を届けられるように、妊娠していない時よりも30~50%も多くなるからです。
母乳が白い血液と呼ばれるように、妊娠中に増えた血液は母乳として赤ちゃんにあげる大切な栄養としての役割果たすことになります。
ここで問題になるのが皮下脂肪です。
赤ちゃんを外部からの刺激や寒さなどから守るために、妊娠中は誰でも皮下脂肪を蓄えるように体質が変化します。
ここで増えた皮下脂肪は、出産によって変化しないので、そのまま産後太りの土台となってしまっているケースがほとんどなのです。
妊娠出産を経験したお母さんなら誰しもが直面するお悩みですよね。
産後太りを後押しする要因
① 妊娠と出産により骨盤が歪む
骨盤が開かなければ赤ちゃんは出てこられないので、骨盤が緩むことは避けられません。
一度骨盤が開くと骨盤の回りの筋肉や靭帯なども一緒に伸びてしまうので、完全に元に戻るという方の方が珍しいケースだと思います。
骨盤が開いたままだったり歪んでいたりすることで、その上にある内臓が落ち込んで胃腸がきちんとした働きをお休みするようになります。
また骨盤の中の血流が滞ることで冷え性となり、温めるための皮下脂肪を蓄えるようになるのです。
② 基礎代謝が落ちている
妊娠中に悪阻に悩まされ続ける方もいらっしゃいますし、お腹が大きくなることで行動範囲も限られてきます。
体を動かしたくても動かせない生活の中で、基礎代謝は必然的に減ってしまう傾向にあります。
また産後すぐは体力を消耗していて思うように体も動きませんし、新生児のお世話はゆっくり寝ている余裕もありませんので、基礎代謝を上げるための筋肉が落ちている状態になります。
このように基礎代謝が落ちていると、いくら食事に気を使っていても代謝が追い付かなくなって太りやすくなっている可能性があります。
【産後の太りを解消するには】
① 骨盤矯正をする
骨盤の回りの筋肉は鍛えるのが難しいため、一度ついた皮下脂肪はとても落ちにくいのです。
そこで、骨盤を正しい位置に矯正し、皮下脂肪を溜め込みにくい土台を作りましょう。
骨盤矯正のスタート時期は、産後の検診で問題がないと産院で診断してもらってからが安心です。
特に産後6ヵ月までに骨盤が固まりやすいので、産後2ヵ月~6ヵ月頃にスタートするのが理想的です。
② 基礎代謝を高める
妊娠中に安静にしていた体力は、すぐには元にもどりませんし、赤ちゃんを連れて運動ができる環境もなかなかありません。
そこで入浴の許可がおりたら、まずは赤ちゃんのお世話の合間、時間が許す限り湯船に浸かるようにしましょう。
体温が上がると基礎代謝も上がり、燃焼しやすい体質へと導きます。
入浴をすることで代謝が上がるだけでなく、授乳の姿勢で凝りやすい肩や首、腰の血行も良くなり、肩こり・腰痛などにも効果を発揮します。
③ 食事に気をつける
和食の味付けを中心に、低カロリーで良質なタンパク質の摂れる食事を心がけましょう。
ダイエットの目的のために、極度の食事制限をすると体が飢餓状態になり、吸収し脂肪を溜め込みやすくなります。
体を冷やさないようにキノコ類、豆類、海藻などをふんだんに取り入れるのが理想的です。
また授乳期に過度の食事制限をしてしまうと、母乳の出にも影響します。
必要以上に制限することのないよう、気をつけましょう。
産後、多くの体調不良には骨盤の緩みや歪みが関係しています。
尿漏れや腰痛など直接的に関係するトラブルもあれば、骨盤内の血行不良による冷えなど二次的な要因のトラブルもあります。
出産を終えて授乳のサイクルも整い、ママの外出が可能になったら、まずは骨盤の状態からメンテナンスしてみるのはいかがでしょうか。
わかば接骨院では、産後のお悩みに応じた骨盤矯正の施術を行っております。
骨盤矯正をするだけでも、お尻の周りがスッキリしていくことを実感していただけますし、産後の体調不良改善にも骨盤矯正は大変有効な手段です。
産後ホルモンバランスが乱れる原因
投稿日:2017.06.15
【妊娠前・妊娠中・産後に分泌するホルモンの違い】
女性ホルモンにはさまざまな種類と働きがあります。
いつ、どんなタイミングで、どこから分泌されて、どんな働きを担っているのかを知りましょう。
妊娠前に分泌されるホルモンと妊娠中分泌されるホルモンと産後に分泌されるホルモンとがあります。
妊娠前は、排卵を促す働きのホルモン「エストロゲン」が働き、分泌液を増やして精子が子宮頚管を通過しやすくしたり、受精卵が着床しやすい子宮環境にしたり(「プロゲステロン」の働き)、妊娠の成立を促します。
このように、妊娠前や妊娠中に働くホルモンは、妊娠中には皮下脂肪を増やして丸みを帯びた女性らしい体型にしたり、胎盤の完成や維持など赤ちゃんが発育しやすい子宮環境を作るなど、母体の維持に役立っています。
そして無事、受精卵が子宮内膜に着床して妊娠すると、ますます、出産に備えてエストロゲンとプロゲステロンの分泌が増加します。
こうして10カ月間は、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の働きで母体維持されています。
同時に、出産が近づくと出産に備えて赤ちゃんが産道を通りやすいように骨盤を開く準備を始めます。
骨盤を開くために、股関節や仙腸骨などの関節を柔らかくしたり、骨盤底筋や靭帯を緩める働きをする「リラキシン」というホルモンが働き始めます。
また、妊娠中は子宮の収縮を抑えなければならないので、「オキシトシン」というホルモンも分泌されています。
「エストロゲン」は、卵巣と胎盤で作られて分泌し、「プロゲステロン」は、コレステロールから作られ、卵巣と胎盤から合成されて分泌します。
そして無事出産が終わると、それらの代わりに「プロラクチン」というホルモンの分泌が増えます。
このホルモンは乳汁の分泌を促すホルモンで、羊水中にも含有されています。
下垂体前葉から分泌されるホルモンです。
このように女性の体は、妊娠前から妊娠中・産後まで、さまざまなホルモンの影響を受けています。
【産後ホルモンバランスが乱れるとどんな症状になる?】
産後ママは、昼も夜も赤ちゃんのお世話で大変です。
授乳のために夜中も三時間おきに起きたり、赤ちゃんが泣くと自然と目覚めたり。
産後ママは母性本能が働いているので赤ちゃんのどんな変化も見逃しません。
それで、産後ママは体調が戻ってきていないのに、睡眠不足になるので自律神経が乱れてしまいます。
そして、血流も悪くなって、顔や手足がむくんでしまいます。
また、授乳によって体は水分不足になるため、水を溜め込もうとする特徴があります。
それで産後ママは、むくみやすいのですが、むくみの他にも「プロラクチン」の分泌で母乳の乳汁分泌が促され、排卵が抑制されるので、産後8か月くらいは生理が来ません。
授乳の回数が減ったり、断乳によって産後の生理が始まるのですが、規則正しく生理が来るわけではなくプロラクチンの影響で排卵が抑えられているので生理不順になりがちです。
以上みてきたように、産後にホルモンバランスが崩れる理由としては、睡眠不足や、むくみ、授乳の影響、ストレス、食事のバランスなどが考えられます。
ホルモンバランスが崩れると、抜け毛が酷くなったり、ニキビ・湿疹などの肌荒れも起こします。
こうした状態から抜け出せないでいると、ホルモンバランスの乱れから、「うつ病」を発症してしまうこともあるので、なかなか侮れない症状です。
【ホルモンバランスを整えるには】
栄養のバランスのとれた食事をすることが一番大事です。野菜を多く摂ることと、豆腐や納豆などの大豆製品を多く摂るとホルモンバランスを整えてくれます。
大豆製品は「大豆イソフラボン」が含まれているので、女性ホルモンの一種エストロゲンと近い働きをしてくれ、ホルモンのバランスを整え易いのです。
そして、軽い運動をすることも、ホルモンバランスを整える上で有効です。
運動することで、血流を促し、手足のむくみをとってくれます。
天気の良い日は赤ちゃんをベビーカーに乗せて一緒にお散歩すると、子育て中の良い気分転換にもなるのでいいですよね。
そして何より無理しないことと、疲れをためないことです。
産後のホルモンバランスが乱れるのは当然です。
妊娠中と違うホルモンが優位となり、ママの体は劇的に変化しているからです。
出産のために緩んでいた靭帯が弾力を取り戻し、授乳とともに子宮はもとの大きさに戻るべく収縮を始めます。
開いていた骨盤が閉じようと動き出します。
赤ちゃんに授乳する度にプロラクチンというホルモンが増え、もっと乳汁を作るように脳に指令を送りますが、一方で、エストロゲンも生理再開はいつからにしようかと徐々に分泌を増やしてスタンバイし始めます。
一人の女性の体が、母体の機能を優先させるか、女性の機能を優先させるか、それを決定づけるホルモン同士が拮抗(きっこう)している状態と言えます。
そのため、ホルモンバランスが崩れた状態となります。
産後ママの誰もがなりうる症状なのです。
しかし、なんとかホルモンバランスを正常化して元気な日常生活を送りたいですよね。
わかば接骨院でも産後の女性のための、各種症状についての相談・施術に対応しております。
ダイエットを産後に行う効果
投稿日:2017.06.14
【妊娠中のダイエットは控えましょう】
昔は妊娠すると二人分食べなければならないと言われて、何キロ増えても問題ないと考えられていた時代もあり、16キロ~20キロ増えたというお母さんもいらっしゃったようです。
近年ではその考え方が見直され、妊娠中の体重の増加は7キロ~10キロ程度にする考え方が定着してきました。
これは、あまりにも体重が急激に増加してしまうと、妊娠中毒症になるリスクが高くなったり分娩の時に産道が狭くなったりするからだと考えられています。
そこで妊娠中期~後期の妊婦さんは増えていく体重とにらめっこすることになります。
出産直前まで悪阻が続くという稀なケースもありますが、多くの方は悪阻がおさまると体重はすぐにもとに戻り、1ヵ月に1キロの増加にコントロールするためにダイエットのような食生活を意識し始めます。
しかし妊娠中はただでさえママの体には栄養が行き渡らない分、さらにダイエットまでしてしまうと、貧血や骨粗鬆症になりやすくなるというデータもありますので、制限するのはお菓子やジュースなどに含まれる糖分から始めましょう。
妊娠中は抵抗力も弱まり、虫歯になる確率も高くなるので、糖分を制限することは歯のためにも効果的です。
積極的に摂っていただきたいのは蒸し野菜などにして栄養を凝縮した様々な種類の野菜、ミネラルを豊富に含むフルーツ、良質なタンパク質の源である大豆や魚などです。
お米は太るというイメージがありますが、そうめんやうどんの方が体に吸収されるカロリーは1.5倍ほどになるため、どうしても食べたい時は量を決めてお米やパンを食べる方が良いです。
産院では体重の目安を指導することも大切な健診の一つなので必ず触れられるお話になりますが、本格的なダイエットについては産後に始めれば良いと気持ちを楽に体重と向き合うことが大切です。
【ダイエットの効果が産後に出やすいのは】
①出産により赤ちゃんと羊水で6~7キロは変わるから
ダイエットをする際に、あと何キロなど明確な目標を設定するには産後でなければ目標の体重は算出できません。
例えば妊娠中に10キロ増えたとしても、出産で7キロ変化すればあと3キロの目標が見えてくるのです。
1ヵ月に1キロ減らしていくと想定すると、不可能な数字ではないことがおわかりいただけるかと思います。
②母乳で皮下脂肪が燃焼されるから
産後のママの体温は比較的高めで、基礎代謝が上がっている状態が続きます。
特に母乳は白い血液と呼ばれており、まさにママの骨身を削って作り出されているのです。
母乳育児をしている間は、カロリーが瞬く間に消費されていくので、実際に食べても太らないママのゴールデンタイムと呼ばれています。
逆にこのタイミングを上手に利用すると、一気に体重は減少します。
しかしあまり急激に体重が減少すると体力もなくなりがちなので、新生児を抱えながら体調を崩さないためにも、食べながら痩せる意識を忘れないでくださいね。
また、産後6ヵ月前後で離乳食が始まる頃、母乳の質にも変化が訪れます。
赤ちゃんが母乳からしか栄養を摂れなかった時期を過ぎると、自然に母乳の栄養価も下がっていくようにできているのです。
母乳の栄養価が下がっていくということは、ママの体のカロリーはあまり消費されなくなるということを意味しており、それまで食べても太らなかった体質がすぐに食べた分が体に蓄積されるようになります。
これは産後およそ6ヵ月までがダイエットに適している時期と言えるでしょう。
【体重が減っても体型が戻らない場合】
実際、産後6ヵ月は赤ちゃんのお世話に忙しく、ダイエットを意識している時間はないかもしれません。
それでも知らない間に妊娠前の体重に戻っているママは多いようです。
しかしそんな皆さんが気にされているのは体重より体型のようです。
体重は戻ったけれど、以前来ていた洋服のラインが変わってしまった・・・
体重は妊娠前と同じなのに、ウエストやお尻はなぜかきつく感じる・・・
お尻が全体的に垂れたように見える・・・
などのお悩みは多くのママから耳にする切実な産後ダイエットの課題です。
このような場合、いくらウォーキングやヨガなどを取り入れてもなかなか体型に反映されず、八方ふさがりに感じるママも多いようです。
しかし、体型が戻らない多くの場合、骨盤の歪みや開きが関係していることがほとんどです。
赤ちゃんの通り道を準備するにあたり、骨盤は柔らかく開き本来は閉じている筋肉や靭帯も大きく変化します。
骨盤や筋肉、靭帯が元に戻らずに緩んだままにしておくと、体型の緩みにも繋がるのです。
これらの位置を正しい位置に整えることで、本来の強さを取り戻し、トレーニングなどの効果を得られやすい体質に戻すことが可能になります。
出産後の健診で経過が問題ないと診断され、周囲の協力を得てママの外出が可能になったら、まずは骨盤の状態からメンテナンスしてみるのはいかがでしょうか。
体型を取り戻して妊娠中にはできなかったファッションを楽しみたい!
というママの自信にも繋がるのではないかと思います。
わかば接骨院では、産後のお悩みに応じた骨盤矯正の施術を行っております。
産後の恥骨痛って何?
投稿日:2017.06.13
【この痛みは恥骨?】
妊娠・出産するまで、恥骨というものをあまり意識したこともないのではないでしょうか。
恥骨は普通の日常生活をしているぶんにはスカートやパンツで隠れている部分ですし、体の中心に位置していて両足に守られた位置にあるので、あまりぶつける心配もなく、意識するのは水着になる時くらいでしょうか?
それが、妊娠して大きなお腹を支えるようになると、チクチク痛んだりし始めて、「あれっ?この痛みは何?」と初めて恥骨の存在を意識するママが多いのではないでしょうか。
勿論、妊娠したからと言って必ず恥骨痛が発生するわけでもなく、全然痛くなく妊娠・出産を終えるママさんも中にはいます。
では、妊娠・出産で恥骨がどうして痛むのでしょうか?
それを今回探っていきます。
【そもそも恥骨ってどこですか?】
両足の間の股間の部分と言えばわかりやすいでしょうか?
両足の間の股間の硬い骨の部分です。
太ももの付け根の骨などと一体となった骨盤の骨の一部でもあります。
骨盤が輪っか状になっていて、その一部が真ん中で左右に分かれていますが、そこを繋いでいるのが恥骨結合部と言われる部分です。
つまり恥骨は左右に分かれているのですが、恥骨痛というと、その左右に分かれている恥骨を繋ぐ恥骨結合部の痛みということになります。
【出産で外側へ押される恥骨結合部】
恥骨は左右に分かれていますが、恥骨結合部というのが、左右の恥骨を繋いでいます。
この恥骨結合部は、出産時、骨盤が開くのに連動して拡がり、結合部も不安定な状態になります。
そして、出産が終わってみると、微妙に左右の恥骨がずれた状態になっていることがあります。
出産で恥骨結合部が外側へ押され拡がって、その時に左右のずれが生じて歪みとなってしまうことがあるのです。
そうすると、出産後、恥骨がチクチク痛む原因となります。
妊娠中の恥骨痛は、恥骨結合部が拡がって痛むので、恥骨の真ん中の結合部ではなく、不随する左右の両足の付け根の部分が痛くなったりします。
出産後は、出産時に骨盤が最大に開いた時に連動して拡がった恥骨結合部(恥骨の真ん中部分)が痛いということが多いようです。
出産でママの体にさまざまな負荷がかかり変化するのはごく自然なことで、恥骨痛もそのひとつですが、この恥骨痛は珍しいことではなく、多くの妊婦さんが経験しています。
出産前には漠然と「赤ちゃんが生まれたら自然に治る痛みなのかな?」と思っていたのに、出産後もずっと痛みが続くようだと、「どうしてなの?」と思ってしまいますよね。
それは、出産で恥骨結合部に歪みが生じてしまったからかもしれません。
【産後の恥骨痛】
まず産後1カ月は、ママの体調が回復するのを最重要視して決して無理をしないことです。
元気な気がして前と同じレベルで家事を頑張りすぎたり、重い物を持ち上げたり平気でしていると、出産で負荷をかけた骨盤にまた新たに負担をかけてしまいます。
産後で骨盤が開いたままになっていて、恥骨結合部も靭帯が緩んだままで歪みも生じている状態だと恥骨痛が発症すると考えられます。
ですから、この骨盤や恥骨結合部の歪みを治して正常な形に戻してあげれば恥骨痛もひくと考えられます。
【産後の恥骨痛と恥骨痛の解消方法】
恥骨痛は骨盤の開きと一体の要因からきているので、骨盤を整えることをすることで、痛みが軽減することは間違いありません。
骨盤を整える=骨盤矯正です。
ただし、産後で赤ちゃんのお世話もあり授乳回数もまだ多いママが自宅で手軽に取り組める骨盤矯正は何かと言うと、やはり骨盤ベルトの装着ではないでしょうか?
骨盤ベルトは産後すぐから装着でき、出産した産院やドラッグストアやネットなどでも紹介されています。
サイズもLL/L/M等いろいろありますので、自分のウエストに合ったものを選ぶことができます。
出産前から恥骨痛のある人は、産前使用OKのものもありますので、装着してみると良いかもしれません。
恥骨痛の軽減のためではありますが、お腹をしっかり支える役割もあるので、大きなお腹がサポートされて少し楽に思えるようです。
妊婦さんのストレス軽減にもなり一石二鳥ですよね。
妊婦さんが骨盤ベルトを巻く場合は、赤ちゃんとの兼ね合いもありますので、かかりつけの産院で指導を受けてくださいね。
産後に骨盤ベルトを締めると骨盤が安定し、恥骨痛の軽減に効果的なのですが、きつく締めすぎると動作しにくく、血流も滞らせてしまいます。
反対に緩すぎると、骨盤を締める矯正力が弱い場合があります。
適度に締めることが恥骨痛によいのです。
できれば、骨盤の位置が固まらない産後6ヶ月のうちに骨盤矯正しておきたいですね。
骨盤矯正がうまくいけば、次第に恥骨痛もおさまりますので、是非骨盤矯正してみたいところです。
自分で、骨盤矯正ベルトを巻いたりしても、産後の恥骨痛が治まらないという時は、整体の施術を受けてみると良いでしょう。
自分ではどうにもならなかった骨盤の矯正が整体の施術でうまくいく場合があるからです。
わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。
産後の体調不良は骨盤矯正で改善
投稿日:2017.06.11
【産後の体の変化】
出産を終えると、体が妊娠前に戻ろうとして急激なホルモンバランスの変化が起こり、体調不良を感じるママがたくさんいらっしゃいます。
産後のホルモンバランスの変化は、毎月の生理の周期におけるホルモンバランスの入れ替わりとは比べ物にならないほど急激なものなので、体を安静にしながら気長に付き合っていく気持ちが大切です。
10ヵ月近くかけて赤ちゃんを育んでいらっしゃったのですから、体が本当の意味で回復するにも同じ期間を必要とするという意味でもあります。
他にも、子宮がもとの大きさに戻ろうとする収縮の現象は、後陣痛と呼ばれるほど痛みを伴い、特に出産を経験された経産婦の方が痛みの度合が大きいとされています。
それは1度子宮が収縮した経験があると、戻るスピードも速くなり、痛みが強くなりやすいようです。
多くの場合後陣痛は1週間~1ヵ月ほど続くわけですが、自然分娩であっても帝王切開であっても体調が万全ではない状態の中で睡眠不足と様々な種類の痛みとの闘うことになるので、産後すぐの記憶がないというママもいらっしゃるほど大変な生活を送ることになります
このような目一杯の生活が落ち着いてから、産後の肥立ちの時期の体調不良ではない様々なトラブルが見られるようになります。
【産後の体調不良】
① 産後うつ
赤ちゃんを可愛いと感じる気持ちに変わりはなくても、命を預かっているプレッシャーや不安などを実感するようになり、うつの状態になることを産後うつと呼びます。
他にも、妊娠中は母体が第一に優先されていた環境から、出産をした瞬間から赤ちゃんを第一に優先する生活に変化することで、気持ちが追いつかずにうつになるケースもあります。
特に、産後の入院生活や里帰り生活から、自宅に戻り育児以外の炊事や掃除、家事など抱えきれないほどの家事を目の当たりにすることで、全てを完璧にしようとしてストレスを感じうつになることもあります。
いずれの場合も、全てを完璧にやり遂げようとするのではなく、目の前にあることを一つひとつクリアしていきながら気持ちの上でも整理していくことが、ストレスを軽減する何よりの近道です。
② 尿漏れ
出産に伴い、骨盤と骨盤を支える恥骨、恥骨に繋がっている骨盤底筋が緩むことにより、膀胱の開閉をコントロールしている筋肉も緩むので、ふとした拍子に尿漏れをしてしまうことがあります。
尿のトラブルは、年配になってからのものだというイメージが強く、産後のママにとって尿漏れはショックな出来事ではありますが、他のママも同様な悩みを抱えていらっしゃいますので、おりものシートなどを活用し上手に付き合いましょう。
産後の尿漏れは、緩んだ骨盤を正しい位置に定着させることでほとんどの場合改善が見込めるものです。
また骨盤を整えながら同時に骨盤底筋を鍛えることで、年配になってからの年齢的な要因による尿漏れの予防にもつながりますので、是非続けていただきたいですね。
③ 腰痛
妊娠中にせり出してきたお腹を支えるために、がに股になり腰を後ろにそらしてバランスを取ろうとします。
この姿勢の癖が出産後にも残ってしまうと腰痛の原因となります。
がに股になると骨盤が後ろに倒れて開きやすくなるので、腰を支える筋肉を摩耗することになり、許容量オーバーになると炎症を起こして腰痛となるのです。
歪みながら開いてしまった骨盤を正しい位置に戻すことで、多くの腰痛は解消されていきます。
他にも、運動不足から来る血行不良も腰痛を助長させる要因となりますので、産後の経過が良好な場合は無理のない範囲でストレッチなどの軽い運動からスタートすることが望ましいです。
④ 抜け毛
妊娠中にはエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが優位になり、妊娠を継続できるように体の中でホルモンバランスがコントロールされていますが、出産と同時にこれらのホルモンは必要なくなるので一気に減少します。
産後に多くのママが抜け毛を経験されるのはこのエストロゲンの急激な減少によるものと言われています。
エストロゲンには髪の毛の成長を促進させる作用もあるので、急に分泌されなくなることで抜け毛という現象が発生するのです。
エストロゲンと似た作用をしてくれる栄養素を持つ食品としては、大豆が挙げられます。
大豆はタンパク質も豊富に含まれているので、母乳を作り出さなければならないママの体にはピッタリの食品ですね。
納豆や豆腐料理、豆乳飲料など手軽に始められるのも嬉しいポイントです。
【体調不良と骨盤矯正】
産後、多くの体調不良には骨盤の緩みや歪みが関係しています。
尿漏れや腰痛など直接的に関係するトラブルもあれば、骨盤内の血行不良による冷えなど二次的な要因のトラブルもあります。
出産を終えて授乳のサイクルも整い、ママの外出が可能になったら、まずは骨盤の状態からメンテナンスしてみるのはいかがでしょうか。
わかば接骨院では、産後のお悩みに応じた骨盤矯正の施術を行っております。
産後の体調不良改善にも骨盤矯正は大変有効な手段です。
産後の骨盤矯正をするメリット
投稿日:2017.06.09
【産後ママの骨盤の状態】
出産を経験したママで、「なんだか妊娠中に腰周りについたお肉が出産してもなかなかおちない」と嘆いている人は多いのではないでしょうか。
産後ママの多くが、産後にお尻が大きくなったような気がすると実感しています。
それはなぜでしょうか。
出産で骨盤が開いた状態になり、骨盤が開くのと同時に、股関節の靭帯も緩むので外側に広がってしまいます。
産後ママの関節は柔らかいので関節自体が不安定な状態になっています。
それで体重を支えるために、股関節周りの筋肉が必要以上についてしまうのです。
それが多くの産後ママが「お尻が大きくなったかも?」と感じる理由だったのです。
骨盤は、身体の中心に位置していて上半身と下半身を支える重要な場所です。
この骨盤が開いたままになったり歪んでいたりすると身体全体のバランスが崩れて、内臓も下がり下腹部がぽっこり出てお尻にも肉がつきやすくなってしまうのです。
内臓が下がることで血液やリンパの流れも悪くなって老廃物が蓄積し、結果的に太りやすい体質になってしまいます。
このような健康に及ぼすさまざまな状況を考えると、産後には骨盤矯正をした方がよさそうです。
【産後に骨盤矯正をするとどんなメリットがあるの?】
産後ママの関節は、出産に向けて分泌されていた「リラキシン」のおかげで骨盤底筋や股関節などの靭帯が緩んでいるので柔らかく、実は骨盤矯正も効果がでやすいというメリットがあります。
そして骨盤が開いて内臓がさがり、下腹部がポッコリお腹になっていた人も、骨盤を正常な形に引き締めることで、お腹もひっこみダイエットにも効果があるのです。
産後の骨盤矯正で、ダイエットにも効果が期待できるなら、この時期に骨盤矯正をやらないのは損ですよね。
産後ママの脂肪は水分を多く含んだ流動性脂肪であるため、定着してしまう前なら割合簡単に落ちやすい性質をもっていますし、関節も柔らかくなっています。
このような産後ママの体の特徴を考えると、産後にダイエットするのは理にかなっています。
産後の骨盤矯正って一石二鳥のメリットがあるのですね。
【骨盤矯正が健康を守る】
骨盤矯正の必要性があるのは、実はダイエットのためだけではありません。健康全体のカギとなっているのが骨盤だからです。
骨盤が歪むと、上半身と下半身のバランスが悪くなって周辺筋肉の異常な緊張を引き起こしてしまいますし、骨盤が歪むと様々な部位に支障をきたします。
身体は、骨盤の歪みによる異変を調整しようと脊柱の上部で体全体のバランスを取ろうとします。その結果、頭痛・肩こり・首の痛みを引き起こします。
また、骨盤周辺の筋肉の緊張により腰痛の原因になったり股関節通になったりします。
このように骨盤は身体全体の健康を司る重要な役割を担っている部分と言えそうですね。
【骨盤ベルトで自宅で矯正】
産後ママはまだ体調が完全に回復していないので、できれば自宅で簡単に始められるものがあれば嬉しいですよね。
そんな産後ママの願いを叶える産後すぐからでも付けられる骨盤ベルトがあるのでどういうものか紹介しますね。
骨盤ベルトは文字通り骨盤の周りにまくベルトで、メッシュなどの布製のものやゴム製のものや、幅の太いものから細いものなどいろいろな種類がでています。
止める部分は、だいたいがマジックテープ式で腰周りのサイズ調整できるものになっています。
価格は年々下がってきており、ネットなどでは、1,400円~3,500円位までの物がたくさんでています。
骨盤を引き締め、歪みをなくして正常な位置にもどるようサポートする事が産後ダイエットで大切になってきますので、骨盤矯正が、こんなにお安くできれば産後ママにとって嬉しいですよね。
骨盤ベルトは骨盤の引き締めと同時に、出産で緩んでしまった骨盤底筋の回復も手助けしてくれますので、腰周りの筋肉が弱くなっていた産後ママの腰痛予防にも効果がある優れものですから是非試してみたいですね。
出産のため広がっていた骨盤が固まる産後6ヶ月を迎えるまでに、出産直後から骨盤ベルトを使用して産後ダイエットに役立てるとよいでしょう。
まだ体調が完全に戻っていないママは激しい運動は禁物ですが、骨盤ベルトなら手軽に簡単巻くだけダイエットです。
【産後の産休の間に自分の体もメンテナンス】
産後に産休を終えたら仕事復帰するママもいると思いますが、一旦仕事復帰してしまうと毎日が更に忙しくあり、なかなか自分の体のメンテナンスに時間がとれない状況になってしまうようです。
ただでさえ赤ちゃんの定期健診や予防接種、それ以外にもお熱が出たりした赤ちゃんのお世話などで、すぐに子の看護休暇や1年分の有給を使い果たしてしまうことが多く、例えば歯医者さんに行きたくてもなかなか時間がとれなかったりした経験のある産後ママの話をよく聞きます。
骨盤矯正も自宅で骨盤ベルトを巻くだけで本当にしっかりと正しい位置に戻っていれば問題ないのですが、ベルトを巻くだけで満足してしまい、自分の骨盤がはたして正しい位置に戻ったのか自分ではあまりわからないですよね。
そんな時は、産休のあるうちに早めに接骨院でみてもらうと良いでしょう。
専門家にみてもらうことで、骨盤が正しい位置にもどったのかずれて歪みがあるのか教えてもらえますし、ずれていれば施術で治してもらえるのですから安心です。
わかば接骨院でも産後の女性のためのダイエットの相談・施術に対応しております。
産後の腰痛を和らげる方法
投稿日:2017.06.07
【産後の辛い腰痛】
産後ママがよく腰が痛くなるのは皆さん知っていると思いますが、その原因って結構いろいろあるんです。
原因は決してひとつではないのに、「きっと赤ちゃんの抱っこやお世話が大変だから」と、決めつけていませんか?
確かに赤ちゃんは3㎏もあるのですから、その赤ちゃんを抱っこしたり、お風呂に入れたり、おむつを替えたり、検診に行く時は、赤ちゃんのおむつ等が入ったトートバック等も持参するなど、大変ですよね。
産後ママは赤ちゃんのお世話を全力でするうちに、知らず知らずのうちに腰を酷使しています。
でも、腰は肉体労働による酷使以外の原因からも、疲労を蓄積しているのです。
例えば、睡眠不足。
赤ちゃんは、生まれてすぐから3カ月位までは、一度にたくさんお乳を飲めないので、2~3時間おきに泣いてお乳を欲しがります。
ですから、この時期ママは夜中も赤ちゃんの泣き声で目を覚まし、お乳を与えているのですから、当然睡眠不足になっています。
実はこの睡眠不足にも腰痛になる原因があります。
【産後は睡眠不足】
赤ちゃんが無事生まれて「ほっ」とするのも束の間。
初乳をあげたらすぐに赤ちゃんのお世話が始まります。
生まれたての赤ちゃんは、出産で生まれて来る時に疲れているので、初乳を飲んだらスヤスヤと眠る場合もありますし、生まれる時に大変だった場合は、そのストレスから泣き続ける場合もあり様子はさまざまです。
生まれて一日経つと、一日のサイクルらしきものが出てきます。
だいたい赤ちゃんは最初からお乳をごくごくと上手には飲めませんし、飲む量も少ないので、2時間おきに泣いてお乳を飲もうとします。
最近の産院は、生まれてすぐに母子同室ですので、ママ達も産後の疲れを癒す暇もありません。
出産直後から、初乳、おむつ替えとママの仕事が始まります。
まだ産院に入院中は、ママの食事が自動的に出してもらえるだけ助かっていますが、産後の退院も以前と比べて平均5日目と短くなっていますので、退院したらすぐ赤ちゃんのお世話に自分達の食事作りなど始まります。
里帰り出産などで、実家のお母さんにお世話になれる場合は良いですが、帰ってもパパのお世話が増えるようでは、ゆっくり体力の回復もできません。
産後に腰痛が現れるのは、家庭の状況によりママ一人での育児状態となり、全然休めないということも影響しています。
睡眠不足が慢性化すると、産後ママは、夜の22時~翌2時に分泌されるという成長ホルモンの分泌がさえぎられてしまい、成長ホルモンによって傷ついた組織の修復をはかったり、疲労回復をしたりということができなくなってしまいます。
それで、産後ママには腰痛が出始めてしまうのです。
睡眠不足でママの疲労回復ができないようでは、翌日もまた赤ちゃんのお世話があるのですから大変です。
長い期間疲労を回復できずにいると、腰痛だけでなく、精神的にも疲労してしまい、産後うつを発症したりするリスクもあります。
産後ママは、赤ちゃんにとってもパパにとってもお嫁さんとしても娘としても皆から必要とされる大切な存在です。
遠慮せずに、夜中のおむつ替えや授乳はミルクにするなどして、パパやおばあちゃんに出番を作って任せましょう。
パパやおばあちゃんも赤ちゃんと接する機会ができて、堂々と抱っこができるので、きっと喜んでやってくれるはずです。
その間産後ママはゆっくりと睡眠をとるようにしてください。
睡眠をしっかりとることで、ママの体も成長ホルモンの恩恵を受け、腰痛も組織が修復されて翌日には、すっかり痛みが消えたりするものです。
睡眠がいかに大事か分かりますよね。
【母乳に栄養がとられてママは鉄分不足】
母乳をあげていると、食欲があり、つい食べ過ぎてしまう産後ママも多いようですが、量を食べて満足しないで、栄養バランスには気をつけてほしいです。
赤ちゃんの栄養も考えて、薄味の和食中心のメニューで頑張っているママが多いと思いますが、栄養バランスは赤ちゃんの為だけではいけません。
ママ自身の栄養摂取で、赤ちゃんにどのくらいとられてママ自身の摂取量が減っているのか、大雑把に知っておくことが大事です。
だいたいバランス良く食べているママでも、不足しがちなのが鉄分です。
ご存知のように、赤ちゃんの母乳はママの血液から作られます。
そのため、母乳は、「白い血液」とも呼ばれるくらいです。
つまり、血液を作るためには鉄分が必要で、母乳をあげている産後ママは、赤ちゃんにあげるお乳にかなりの鉄分を消費していることになるのです。
赤ちゃんが生まれる前や妊娠する前には、摂取した鉄分は全て自分の造血のために使えたのが、赤ちゃんが生まれると、母乳を作るために鉄分が必要になるので、産後ママは、赤ちゃんの分と自分の分の両方を満たす量を摂取しなければならないのです。
鉄分を多く含む食品を積極的に摂りましょう。
《鉄分を多く含む食品》
小松菜・ほうれん草・あさり・レバー・プルーン・高野豆腐など
また、母乳には、カルシウムやたんぱく質も多くがわたってしまうため、小魚・チーズ・魚・赤身の肉等も多めに摂取しましょう。
【骨盤がまだ開いていて内臓が下がっている】
長い妊娠期間中、「リラキシン」というホルモンの作用で股関節の靭帯や骨盤底筋が緩んで開いていた骨盤です。
出産と同時にすぐ閉まるわけではなく、靭帯や骨盤底筋の弾力が戻ってきてから徐々に閉じていきます。
出産時に骨盤に歪みが生じている場合もあり、歪みがあると腰部の血流も悪くなって老廃物が流れにくくなり、腰痛の原因にもなります。
また、妊娠中についた腰周りの皮下脂肪が、冷えの原因となり、腰が冷えて血流が悪くなり腰痛が起きるということもあります。
いずれにせよ骨盤が歪んだまま固まってしまうのは、さまざまな病気の原因を作ってしまうので決して良くありません。
妊娠中分泌されていたリラキシンの影響で緩んでいる骨盤底筋や、仙腸骨・股関節の靭帯が柔らかいうちに、骨盤矯正するのがお奨めです。
骨盤矯正は、靭帯や関節の柔軟性のある産後6ヶ月以内位までが一番効果がでやすいとされているため早めの施術がお奨めです。
腰痛の悩みを骨盤矯正でしっかり治して、元気に楽しく育児をしたいですね。
わかば接骨院でも産後ママのための骨盤矯正の相談・施術に対応しております。
産後の腰痛を悪化させる原因
投稿日:2017.06.05
【産後のトラブル 腰痛】
妊娠7か月頃からママの体は赤ちゃんの体重と羊水を支えるために、かなりの重みを感じるようになります。
睡眠時の姿勢も、あお向けやうつ伏せで寝ることが難しくなるので、必然的にお腹を圧迫しないような横向きの姿勢で寝ることになります。
この横向きの姿勢の中でも、胃が子宮に圧迫されて逆流性食道炎を起こす妊婦さんもいらっしゃるので右側を下にして寝ることが望ましいと言われています。
睡眠時に自由に寝返りを打てない生活は、赤ちゃんが生まれた後も続きます。
安産で出産を終えたとしても、すぐに歩いてトイレに行くのもままならないほど体力を消耗した状態で数時間置きの授乳生活が始まります。
生まれたばかりの乳児は首が座っていないので、ママの体にとっては骨の折れる体勢で30分近く授乳し続けなければなりません。
このような妊娠から出産後のトラブルとして多くのママが悩まされるのが腰痛です。
妊娠中も出産後もママの体をケアする時間がなかなか取れないので、慢性的な腰痛と付き合っていらっしゃる方はたくさんいらっしゃいます。
育児をしていく中で、腰痛のストレスが少しでも軽減されるように、早めに対処していきたいですね。
それでは産後にも続く腰痛の原因について考えていきましょう。
【腰痛の原因】
① 骨盤の歪み
出産の時、骨盤は子宮から赤ちゃんの通り道を作るために最大限に開ききります。
この大仕事の後、骨盤はすぐに元の開き具合に戻るわけではなく、1~2ヵ月かけてゆっくりもとの状態に戻っていきます。
腰痛が悪化するのは、産後すぐの骨盤がグラグラしている時に上半身を支える筋肉に負荷がかかり炎症を起こしてしまうからです。
生まれたばかりの赤ちゃんでも3キロ前後はあるわけですから、この骨盤の状態で毎日抱っこを続けることで、かなりの確率で骨盤が広がったまま定着していきます。
骨盤が広がるだけでなく、授乳や添い寝の無理な姿勢が続き、最終的に骨盤が歪んで定着することがほとんどです。
もともと運動をしていて骨盤の回りの筋肉がしっかりついている方は、骨盤の戻りも早く腰痛にもなりにくい傾向にありますが、妊娠中にコンスタントに運動をし続けられる方が稀なケースですので、出産後のほとんどのママは筋力が低下した状態にあると言えるでしょう。
骨盤の矯正は産後1~2ヵ月経過し、母子ともに経過が良好であれば、開始することができます。
特に腰痛が悪化して歩くことも困難な程になる前に、早めに整えることが大切です。
② ストレス
出産は何度経験しても同じ出産はないと言われている程、ドラマティックであり神秘的です。
その反面、肉体的にも精神的にもかなりの労力をかけて挑まなければなりません。
生まれてきた赤ちゃんは可愛いけれど、3時間とまとまって眠ることができないママの体は、常に悲鳴を上げるギリギリの状態です。
精神的に余裕が持てない時、自分でも自覚のない所でストレスが溜まると自律神経が疲弊して一時的にストレスを感じやすくなる傾向にあります。
自律神経が乱れると、体内に必要な信号が送られなくなり、血流が悪化します。
ただでさえ産後の運動不足の体ですので、血行が悪くなると腰痛の他にも冷え性や頭痛、めまいなどを感じるようになります。
③ 運動不足
安定期に入ったからといって、激しい運動はもちろん控えなければならず、母体の状態によっては入院せざるを得ない方もいらっしゃいます。
横になって過ごすことが多いと、どうしても同じ姿勢でいることが多くなり全身の運動不足になりがちです。
このまま産後を迎えることで、寝ているときには感じなかった腰痛を発症するというケースもあります。
最近ではマタニティヨガやマタニティスイミングなど腹圧のかからないような運動を推奨している産院も多く、適度な運動は産後の回復にも大いに役に立つと考えられるようになってきました。
産後の経過が良好であれば、腰を伸ばす猫のポーズのストレッチや、骨盤をほぐすハッピーベイビーのポーズなどを取り入れると、骨盤の中の血流が改善され腰の回りの冷えも改善されることにつながります。
無理のない範囲でストレッチを取り入れることで、妊娠中の運動不足のウオーミングアップができるといいですね。
【腰痛と骨盤矯正】
腰痛は、腰の筋肉もしくはその周りの関節に必要以上の負荷がかかることにより、炎症が起きていることを知らせる体からの信号です。
産後は運動不足と骨盤の緩み・歪みで腰をきちんと支えることが難しくなりますので、より腰痛になりやすい要因を抱えて過ごすことになります。
しかし、きちんとケアしていけば快適な日常生活を送れるまで改善が見込めるものです。
出産を終えて授乳のサイクルも整い、ママの外出が可能になったら、まずは体の状態からメンテナンスしてみるのはいかがでしょうか。
わかば接骨院では、産後のお悩みに応じた骨盤矯正の施術を行っております。
産後の腰痛緩和にも骨盤矯正は大変有効な手段です。
産後の股関節痛を和らげるためには?
投稿日:2017.06.03
【産後に多い股関節痛とは?】
出産前・出産後の女性に多い不快な症状のひとつに、股関節の違和感・痛みがあります。
出産直後から痛みを感じる女性も多いのではないでしょうか?
産後の股関節の痛みは、妊娠中に子宮が大きくなったことや、赤ちゃんが産道を通ったことによって骨盤に歪みが生じたことが主な原因です。
妊娠によって、靭帯を緩めて骨盤を開きやすくする働きがあるホルモン「リラキシン」が分泌されます。
靭帯が緩んでいると、内臓を支える力が弱まって、股関節に強い負担がかかります。
また、出産によって骨盤が大きく広がり、骨盤の中心部にある恥骨結合部も広がります。
普段は閉じている恥骨結合部が、広がったままになっているので骨盤の周りの靭帯や筋肉が引っ張られます。
この股関節への負担と筋肉が引っ張られることによって、産後に股関節が痛むことがあるのです。
さらに、骨盤が前後左右で歪むと今まで平均的にかかっていた力が一か所に集中するようになります。
例えば、骨盤が左右で歪んでいると足の長さにも違いが生じますよね。
片方の足だけ長くなってしまい、長くなった方の脚にばかり重心が乗ります。
すると、その足を支える股関節結合部にも大きな負荷がかかってしまい、その状態を長く続けていると炎症が起きて、歩くたびに股関節に痛みが生じるようになるのです。
【股関節痛を和らげる方法】
股関節痛を和らげるためにできることとして、以下のような方法があります。
●安静にする
出産後に無理をして、体力や体の機能が回復していないにもかかわらず、動き回ることで股関節の炎症はひどくなります。
炎症が起きているときは、症状が落ち着くまで極力患部を動かさずに、待つのが基本です。
立ったり歩いたりしないのはもちろん、椅子に座っているだけでも重力がかかったり、筋肉が引っ張られて痛みを感じる場合があります。
いちばん体の負担が少ない体勢はやはり、横になることです。
産後に股関節の痛みが強く出ているときは、思い切って寝てしまいましょう。
ここで無茶をすると股関節痛が慢性化し、股関節の痛みとずっと付き合っていかなければいけなくなります。
産後1か月は、骨盤の状態も不安定で体力も無くなっているので、無理に動こうとせず体の回復と赤ちゃんと過ごすことを最優先にすれば良いのです。
赤ちゃんのお世話が大変な時は、家族の協力を得ることも大切ですよ。
ただし、長期間寝たきりでいるのは筋力の衰えが進行するので余計に痛みが強くなります。
ずっと寝ているのはせいぜい2日~3日間にして、少しずつ体を動かせるようにしましょう。
●骨盤矯正をする
産後の股関節の痛みは、骨盤の歪みによるものです。
特に産後は、
・リラキシンというホルモンの働きで、靭帯が緩み関節が柔らかくなっている
・出産によって骨盤が開いてしまう
・出産のときに骨盤が変形する
・出産後の痛みなどにより、骨盤底筋が衰える
といったことが起こる可能性が高く、骨盤が歪む要素がたくさんあります。
骨盤の歪みは、股関節への負担を増大させ、全身の不調につながっていきます。
骨盤が歪んだままでいると、血行が悪くなり冷えや痛みから内臓のトラブルも発生します。
そのままでいると骨盤が歪んだまま固まってしまう恐れもあります。
骨盤矯正で歪みを取り、骨盤を正常な位置に戻してあげることで股関節への負担もぐっと減ります。
●温める
温めることで、筋肉のこわばりを緩めて関節や組織も柔らかくします。
血管が広がって血行が促され、こわばりによる痛みも落ち着いていきます。
温めると関節が動きやすくなるので、ストレッチや運動の効果も出やすいです。
温める効果のある湿布を貼ったり、下半身を冷やさない工夫をすることも大切です。
ゆっくり入浴すると、全身が温まるのでシャワーで済ますのではなく、毎日湯船に入るようにしましょう。
●運動・ストレッチ
股関節は下半身を動きと連動しているので、少し動いただけでも痛みが出ることがあります。
動くと痛いので、できるだけ動かないようになり家に引きこもりがちになる人も少なくありません。
痛みが激しいときは、無理して動かす必要はありませんが、長い間動かさないでいると関節や筋肉が固まってしまいます。
水泳や水中ウォーキングは、水の浮力が股関節への負担を減らしてくれるのでおススメです。
散歩やサイクリングは、股関節の動きをスムーズにする効果が期待できます。
股関節痛に適したストレッチもあるので、自分に合ったストレッチを見つけていきましょう。
いきなり激しい運動を始めると体がびっくりしてしまうので、最初は様子を見ながら少しずつ運動する時間を増やしてください。
外に出ないでじっとしていると、気持ちもふさぎがちになって産後うつになってしまう恐れもあります。
わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。