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産後の腹直筋離開って?

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わかば整体院院長の須崎です。

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

本日は『産後の腹直筋離開って?』について書いていきたいと思います(^O^)

 

気づかないうちにも腹直筋離開は起きている?

 

アスリートやダンサーの鍛え上げられた腹筋がきれいに6つに割れてみえる状態は「シックスパック」と呼ばれますが、シックスパックの丁度中央部分には「白線」という腱があります。

 

この腱がゆるんで腹直が2つに分かれてしまう状態を「腹直筋離開(ふくちょくきんりかい)」と言います。

 

骨盤矯正のブログでは何度も登場する女性ホルモン「リラキシン」は妊娠中に分泌が増え関節や靭帯をゆるめます。

 

この「リラキシン」の作用のお蔭で分娩がスムーズに進行するのですが、腹直筋の中央にある「白線」もリラキシンの作用で同じようにゆるんでしまうのです。

 

白線がゆるむと妊娠で大きくなった腹部の膨らみを支えきれず、腹直筋が白線を境に離れてしまうことがあります。

 

おへそを中心として腹直筋が縦にパックリと裂けてしまうことが「腹直筋離開」です。

 

モデルさんの様に細い体、腹筋の薄い人、腹筋の弱い人など、全体的に筋肉量の少ない人に起こりやすく、本人に自覚がない場合も含めると妊娠後期から出産直後には多くの人が「腹直筋離開」を起こしていると言われています。

 

妊娠中の腹直筋離開は分娩時の回旋異常、逆子、微弱陣痛、前期破水などを引き起こす要因になると言われますが、産後の腹直筋離開もママにとって様々な辛い症状を引き起こします。

 

産後の「腹直筋離開」、辛い症状

 

腹直筋は胸の下あたりから骨盤の恥骨部分まで、お腹の前側を縦に広く覆っている筋肉で

お辞儀をする時に体を前に倒す前屈、身体を横に倒す側屈、身体をねじる回旋運動などの動作で使われます。

 

またお腹の中の臓器を守り、臓器の位置を固定し腹圧を維持する役目もあります。

 

分娩だけではなく日常生活の中でも排便、嘔吐、咳など腹圧を高める時に腹直筋が強く作用します。

 

腹直筋離開はすぐに自覚できるものではなく、離開にともなう様々な症状から気づく場合がほとんどです。

 

・お腹がポッコリと出っ張っている

 

妊娠期間に大きなお腹に引っ張られて伸びきった皮膚のたるみ、大きくなった子宮、胎児の影響で押しやられていた胃、腸などの内臓の戻り具合により、通常でも産後すぐにはママのお腹は妊娠前の様にすっきりとは戻りません。

 

しかし、出産後も妊娠中と同じくらいお腹が出っ張っている場合は腹直筋離開の疑いがあります。

 

これは臓器の位置を固定している腹直筋の離開によって、内臓下垂が引き起こされたことが原因です。

内臓下垂とは内臓があるべき位置より下がってしまう状態で、胃が下がれば「胃下垂」、腸が下がれば「腸下垂」と呼ばれます。

 

下垂した内臓は、骨盤部分から下に落ちることはありませんが、下腹に集中して内臓が溜まってしまいます。

 

つまり、ぽっこりお腹の正体は皮下脂肪ではなく、内臓がこの部分まで落ちてきてしまったことが原因でもあるのです。

 

・お腹に力が入りづらく、便秘が続く

 

腹直筋が薄く引き伸ばされている状態でお腹に力が入らず、排便が難しくなり便秘になります。

 

尿漏れが気になる場合もあります。

 

・腰痛、背中、肩こりが悪化する

 

良い姿勢を保つことができず腰に負担がかかるので、腰痛が悪化します。

 

お腹に力が入らず、姿勢も悪くなることから、背中や肩に負担がかかりコリや痛みがひどくなってしまうのです。

 

・体調不良

 

内臓下垂は血行不良による体の冷えや消化不良などの原因になり、体質の変化や体調不良を引き起こします。

 

「腹直筋離開」を自分で見つけることはできるのでしょうか?

 

腹直筋離開には痛みなどの自覚症状がないために、そのまま放置されていることも少なくありません。

 

出産後、ひどい腰痛やこれまでになかった体調不良に悩まされて、初めて腹直筋離開に気づく場合もあります。

 

また、20歳代での腹直筋離開の影響が60歳代になって腰椎や脊椎に関する症状として出てきたという症例もあります。

 

腹直筋離開は医療機関での診断でお腹を触るとすぐにわかりますが、自分でも簡単にチェックすることができます。

 

①仰向けになり腰幅に足を開き、膝を曲げます。

 

②軽く頭を持ち上げて、おへそを見るようにします(腹筋に力が入るように)

 

③その状態を保ったままお腹の真ん中、おへその上側、下側に指を当ててみましょう

 

お腹の真中に隙間がある、当てた指がお腹の中にズボッと差し込めるといった場合は腹直筋離開が起きている可能性が高くなります。

 

また、妊娠中キレイな丸い形のお腹ではなくゴツゴツとしたいびつな形であった場合、出産後ポッコリお腹がいつまでも元に戻らない、おへその周りがシワシワにたるんでいる、お腹に力が入らないといった腹直筋離開の典型的な症状がある場合も離開が疑われます。

 

腹直筋離開はおへその上下現われた黒い線が産後6か月程で消える「軽度」、出産直後でもお腹が妊娠中と変わらない状態で出っ張っている「中度」、出産後3か月以上がたってもお腹の出っ張りが全く解消されない「重度」に分類されます。

 

セルフチェックは腹直筋離開の目安にすぎません。

 

気になる症状や体に不安がある場合は自己判断せず、早急に医療機関にご相談ください。

 

産後の腹直筋離開は治りますか?

 

子宮は出産後6週間ほどをかけて元の大きさに戻ります。

 

また出産後1か月ほどは女性ホルモン「リラキシン」の影響が続いています。

 

産後1カ月間ほどは妊娠・出産で疲れた体を十分に休めることが大切です。

 

腹直筋離開がおきてしまった場合は、産後1か月ごろから適切な運動を続け、筋肉量を増やすことが腹直筋離開を治す近道となります。

 

ポッコリお腹をへこませるために腹筋運動を続けたり、自己判断で体を無理に動かしたりすると却って離開を拡げてしまい、尿漏れや、症状によってはヘルニアを誘発してしまう恐れもあります。

 

また腹直筋離開をしたまま、筋肉が固まってしまう例も珍しくありません。

 

医療機関での診断と専門家の指導の下で、それぞれの症状や体の状態にあった運動を続けることが必要です。

 

わかば整体院では産後のお悩みに特化した施術をしております。

 

詳細はこちらをご覧ください。

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