産後コラム

産後の頭痛と原因

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わかば整体院院長の須崎です。

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

本日は『産後の頭痛と原因』について書いていきたいと思います(^O^)

 

産後に安静にしていても頭痛に悩まされることがあるのはナゼ?

 

「出産後2時間横になっていたのに、ずっと頭痛に襲われて頭が割れそうだった。」

「鎮痛薬を飲んでもなかなか頭痛がおさまらない。」 「ズキンズキン痛んで熟睡できない。横になってもおさまらない頭痛をなんとかしたい。」

 

産後2週間は安静に、3週間目から床上げを…と言われてもなかなかゆっくりしていられないのがお母さんという存在。

 

特に、赤ちゃんが生まれてから1ヵ月は、昼夜問わず授乳とオムツ替えを頻繁に行わなければならないので、3時間とまとまって睡眠を取ることも難しいものです。

 

そんなハードな生活の中で、常に頭痛の痛みを我慢しながら過ごすのはとてもストレスが多く、産院によっては鎮痛薬を処方されない方針のところがあったり、お母さん自身に薬が合わなかったりと特効薬がないのも気持ちが浮かばれませんよね。

 

普通分娩、帝王切開、無痛分娩などを問わず、実は産後の頭痛はとても多い症状なんです。

 

◎痛みに耐える時に一時的に血圧が急上昇するから

 

普通分娩の際に重要な「いきむ」という姿勢が、実は頭痛の原因になっていることがあります。

 

陣痛の痛みを利用し、その波に合わせて全身に入ったことのない力を込めるわけですから、どんな妊婦さんでも一時的に血管に通ったことのないほどの負荷がかかります。

 

高血圧と同じ状態になるので、出産を終えた後に正常な血圧になっているかどうかを頻繁に測り、時に血圧が通常の数値に戻らない時に刃血圧を下げる薬を処方される場合もあります。

 

出産の「いきみ」で頭痛になるのは、本来であれば血圧が上昇しても脳の血流が不安定になることがないような構造になっているにもかかわらず、痛みに耐えるためにその構造の限界を超えるほどの血圧の上昇が起こるからです。

 

ただでさえ妊娠中は妊娠していない時よりも1.5ℓもの血液量が増えていると言われていますので、その血液が一気に脳に集まってくると大変な負担になることはどの妊婦さんにも同じことが言えます。

 

多くはなりませんが稀に、妊娠中に脳出血や脳梗塞になるケースもありますので、頭痛に悩まされている時は血圧の数値をこまめに把握しておくと目安になります。

 

◎極度の睡眠不足になるから

 

睡眠というのは脳が休まるのに必要不可欠なものであり、眠っている間に人間はストレスや記憶をリセットしたり整理したりすることがわかっています。

 

しかし産後まとまって取れない睡眠時間では、体の回復機能が追い付かずに脳や全身の筋肉が疲労を回復できず、万全ではない状態での毎日が続いてしまいます。

 

そのため、脳が常に緊張を強いられることになり、血管が圧迫されて頭痛を起こしやすくなるというわけです。

 

血管が動いているリズムがわかるほどの片頭痛に発展するのは、睡眠不足に原因があることが多いです。

 

◎自律神経が不安定になるから

出産という大仕事を終えた後、神経はたかぶり、疲れているのにテンションがおさまらずに眠れないということがしばしばあります。

 

「産後ハイ」とも呼ばれるこの状態は自律神経のONとOFFのスイッチが入れ替わっている状態に似ており、疲れているのに休めないということは、疲れていないのに休みたい状態を引き起こす可能性があることを意味しています。

 

そこで、リラックスしているはずなのに脳の神経が活発になり過ぎて頭痛が起きるというケースが増えるのも産後に多い特徴です。

 

◎排尿や排便にすら痛みが伴うから

 

前述のように「いきむ」時に血圧が急上昇するのも頭痛の原因となりますが、帝王切開や無痛分娩での麻酔が切れた後の生活における痛みでも頭痛を誘発することがあります。

 

術後の傷が痛む中で、這うようにお手洗いに行き、そこで排便をするにももう一度お産を繰り返すような痛みに耐えなければならない人も多いでしょう。

 

痛みを我慢している時、人間は頭蓋骨周辺に血液が集まってくるようになり、血圧の上昇と頭痛を引き起こします。

 

◎出産に開いた骨盤で血流が阻害されてしまうから

 

頭痛は、全身の血流が滞りなく流れ続けている時にはなかなか起こりません。

 

しかしどこかで止められる、あるいはどこかに集中することで、体に異変を感じて知らせるように頭痛が起こることがわかっています。

 

産後はどうしてもすぐに骨盤がもとの状態には戻らないので、骨盤の周辺で血流が阻害されて脳に必要な血液が循環せずに頭痛の原因になることがあります。

 

産後2ヵ月ほどかけてゆっくり骨盤がもとに戻っていきますが、歪んで戻ってから定着してしまうと頭痛が悪化する危険性もなくはありません。

 

他にも、産後の骨盤ベルトを締め過ぎて血流が阻害されて頭痛になってしまう人もいますので、産院でよく相談し自分に合った骨盤の戻し方を探すことを意識してみましょう。

 

産後に頭痛が悪化してしまったら

 

産後の高血圧や睡眠不足は、体が回復して赤ちゃんとの生活に慣れてくるに従い、かなりの確率で自然におさまって、頭痛の頻度も下がっていくことが多いです。

 

しかし中には、産婦人科では産後の回復が順調だと診断されているのに、頭痛がおさまらずに悪化しているとさえ感じる人も少なからずいらっしゃいます。

 

「授乳に差し支えがあるから、なるべく鎮痛薬は飲みたくない」と考えるお母さんの優しさも理解できますが、痛みに耐えることが次の痛みを誘発していることもありえるので、どうしても頭痛で何も手につかない時は、きちんと処方してもらった鎮痛薬で頭痛を押さえることも選択肢に入れておきましょう。

 

そして、頭痛の根本的な原因がどこにあるのかを把握して、自宅でできるケアから始めてみてはいかがでしょうか。

 

①入浴

 

頭痛は体のどこかで血流が悪化している時に起こりやすいので、産後に入浴しても良いと許可がでたらまずは赤ちゃんをお家の人にお願いして、ゆっくり体を休めることから頭痛の改善をスタート。

 

今まで血行不良だった所が急に血行が良くなることで頭痛が起きることもありますので、高温での入浴は避けて、40度前後のお湯で半身浴をするのがおすすめです。

 

②蒸しタオルで肩や首を温める

 

授乳の姿勢はどうしても前かがみになり、肩や首の筋肉が常に緊張状態になってしまい、血行が滞りがちです。

 

ゆっくり入浴している時間がない時でも、濡れたタオルを電子レンジで温めで首に置くだけで、血行促進に繋がります。

 

③複式呼吸を意識する

 

人間は痛みがあると呼吸が浅くなり、酸素不足になりやすいと言われています。

 

酸素が不足すると脳の血管は緊張状態が続いてしまうので、複式呼吸のような深い呼吸で全身に必要な酸素を送りましょう。

 

複式呼吸の方法がわからない人は、まず全ての息を吐き出すことを意識してみてください。

 

たくさん吸うためには、吐き出して肺にスペースを作らなければたくさんの空気を吸うことができません。

 

コツは15秒間息を吐いて、5秒で吸うのを繰り返すことです。

 

「産後の頭痛」を改善するために

 

体を休めて、十分な睡眠を取り、血行を促進して、呼吸を整える。

 

それでも頭痛が改善されない場合、骨盤の歪みにより全身のバランスが崩れてしまっていることが考えられます。

 

体のどこかに歪みがあると、人間はそれをカバーするために違う部分が頑張ってしまい、緊張状態を緩めることができません。

 

その緊張が続くと筋肉が疲労し、やがて血行不良から頭痛の原因となってしまうものです。

 

原因のわからない頭痛と戦う前に、まずは産後の体をケアしておくことが大切です。

 

わかば整体院では産後のお悩みに特化した施術をしております。

 

詳細はこちらをご覧ください。

 

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