産後コラム
産後の恥骨痛を和らげる方法
投稿日:2017.09.23
【産前・産後の恥骨痛】
出産後は歩くのも困難なほど体力・気力が尽き、ゆっくりしたいけれどすぐに新生児のお世話が始まり、自分の体調にまで気を使っていられませんよね。
何日にも及ぶ難産から、スピード安産まで、ひとつとして同じ出産はありません。
そして産後に無理をすると、更年期の時期に体調を崩しやすいを言われており、体力を取り戻しながら育児や家事に勤しむのは大変なことです。
出産を機に女性の体の中ではホルモンバランスが急激に変化し、初産でも何度目の出産でもそのホルモンバランスの変化に自分の意志で順応することはできません。
上手に向き合いながら、徐々に元の生活ができるように焦らずに過ごしましょう。
出産は大きなリスクを伴いますし、女性の体はとってもデリケートにできているからです。
毎日の育児や家事に追われて、つい自分の体調を気遣うことを忘れてしまいがちですが、お母さんの健康な心身あっての子育てです。
立ち上がる時に原因不明の股関節痛はありませんか?
寝返りをうつ時に激痛が走る部分はありませんか?
歩き出す時に腿に違和感はありませんか?
これらは、実は恥骨に原因のあるトラブルです。
ちょうど下腹部の下に位置している恥骨に何らかの異変が起きている合図です。
妊婦さんの中には産前から恥骨のトラブルに悩まされる方も多くいらっしゃいます。
歩くのも困難になるほど悪化する前に、原因を突き止めて早めに対処しておきたいですね。
【恥骨とは】
骨盤と聞くとお尻と腰の間に大きな骨が蝶のような構造で開いたり閉じたりしていると思われがちですが、実は5種類の骨から成り立っています。
皆さんが骨盤として触ることができるのは、腸骨と呼ばれる大きな腰骨です。
この他に、恥骨・坐骨・尾骨・仙骨というそれぞれ役割の違う骨が集まっており、それぞれが繊細に助け合いながら体の中心を支えています。
その中で、今回は産前・産後にトラブルの多い恥骨のお話です。
恥骨は骨盤の中でも最下層に位置していて、赤ちゃんの通り道を司っている門のような大事な骨です。
妊娠中は女性ホルモンの指示により、子宮を守るためにその門は閉じておくようになっています。
妊娠後期になると女性ホルモンのバランスが変化し、赤ちゃんが通れるように開きましょうという指示が出されます。
恥骨は赤ちゃんの通り道を確保するため最大限に開き、その周辺の靭帯や筋肉が出産に備えて柔らかく伸びるようになるのです。
本来出産を終えれば、この恥骨もその開閉をコントロールしていた靭帯や筋肉も元に戻って閉じるようにできているはずです。
しかし、お産が急激に進んだりお母さんの体に対して赤ちゃんが大きかったり、多児だったりすると、恥骨の結合部分の開閉が追い付かず、緩んだままになりその後のトラブルに繋がることもあります。
これが恥骨結合乖離と呼ばれるもので、産後の代表的な骨盤のトラブルです。
恥骨が離れたままになっていると、骨盤にかかる衝撃を靭帯が受け止めて本来の役割以上の働きをしなければならなくなり、やがて疲れが溜まり炎症を起こします。
産後に無理をしないというのは、恥骨結合を回復させるためにも大切なことです。
正しい位置に骨盤ベルトをして、新生児より重たいものは持ってはいけないと言われるのはこのためです。
2人目や3人目といった場合、上のお子様を抱っこしなければならない状況もあるかもしれませんが、3~4キロの負荷が限界の産後の恥骨に、10キロを超える負荷がかかるのは危険なことなのです。
上のお子様にもお話しをして膝の上で抱きしめてあげるなど理解してもらい、産後の経過はお母さんとお子様が今後健やかに過ごしていくための大事な基盤となるものだということを忘れないでくださいね。
【わかば接骨院では】
産後の骨盤矯正を行っております。
産後の女性の骨盤や靭帯は柔らかく、矯正を始めるのには大変良いタイミングです。
産院にて外出の許可が下りたら、産後2~6ヵ月頃の骨盤が柔らかいうちに矯正を始めることで、効率良く骨盤矯正の効果を得られることがわかっています。
授乳のタイミングやご家族の方の協力など、色々なタイミングによりなかなか外に出ることが難しいかもしれませんが、骨盤を正しい位置に定着させることで今までの悩みを解決することにも繋がります。
人に言いにくい場所なので相談しにくい恥骨痛の悩み。
この痛みをそのままにしておくと、赤ちゃんのお世話どころか、歩くのも困難になってしまうことがあります。
医療機関では安静にしているように言われたけれど、経過が快方に向かわずにお悩みの方はいらっしゃいませんか?
接骨院にて恥骨をはじめとする骨盤を正しい場所へ定着させ、股関節の可動域を広げる施術を行い、骨盤に関するトラブルを解決して一つでも憂鬱なことを減らしていきましょう。
恥骨だけでなく、骨盤のどこかに違和感があるけれど原因の特定できない方も、お一人で悩まずにまずはお気軽にご相談くださいね。
わかば接骨院では産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。
産後の大尻は骨盤矯正で改善
投稿日:2017.09.21
【産後のお尻】
無事出産を終え、赤ちゃんのお世話に追われる毎日。
ふと鏡に映る自分の姿を見た時、妊娠前に着ていた洋服を着てみた時、写真を撮った時など、様々な場面で変化を感じる産前産後の体型のお悩み。
特にお尻の形が垂れたり大きくなったりしたという方は大変多くいらっしゃいます。
筋肉が落ちて皮下脂肪が増えた結果、お尻の形が変わりサイズも大きくなるのです。
妊娠すると、妊娠していない時に比べて運動量がかなり制限されますので、筋肉が落ちるのはやむをえません。
その筋肉が落ちたところに皮下脂肪が蓄えられると、落としにくい贅肉として蓄積されるというわけです。
これらを解消するためには、体重を落として筋肉をつけるという、贅肉がついた順序と逆のことをしなければなりません。
しかし、ただ食事を減らして減量をしても心臓に近い胸から痩せていき、肩周りやお尻周りには変化がない・・・と残念な結果を生むこともしばしばです。
その問題を解決するには、筋肉や脂肪の土台となっている骨格そのものを見直す必要が出てきます。
とくに骨盤の周りは妊娠・出産により体の中でとても大きな変化をする場所なので、変化をした分だけ、もとの状態に戻るためも時間がかかることを心得ておきましょう。
【大尻と骨盤矯正】
もともとの骨の太さや長さ、関節のつなぎ目の強度などは生まれつきに由来することがほとんどで、そのため太りにくい体質、痩せやすい体質、筋肉がつきやすい体質など人それぞれです。
骨盤も同じように、出産後何もしなくても元に戻る人もいれば、いつまでもグラグラと不安定な感じがする人もいます。
骨盤矯正により効果が実感されやすいのは、産道を確保するために開いた骨盤がそのまま開いているケースです。
骨盤というと、ウエストの下の出っ張った部分だと思われがちですが、これは腸骨といって左右の高さの差が生じることはあっても骨盤の中では比較的安定している骨になります。
大尻のサイズダウンのために骨盤矯正を行う場合、その腸骨に接続されている太腿の付け根にある大転子という箇所を整える必要があります。
これは股関節をつかさどっている関節で、自分でも太腿の付け根を触ると感知できるはずです。
この部分が捻じれて大転子が腸骨より張り出していると、本来の役割以上の体重を支えるために外側に筋肉や脂肪がつきやすくなり、この状態でいくら運動や減量をしてもほとんど効果が上がりません。
開いた骨盤に引っ張られて内転し、股関節で外側に張り出した大転子を整えることで、膝から太腿の重力のかかり方が自然になり、お尻のサイズダウンと引き締まった太腿をキープすることに繋がります。
骨格が整うとそれに付随する筋肉もより自然に鍛えられる構造になり、特別なエクササイズをしなくても、歩いたり座ったり、家事や掃除しているだけでも十分に体型が変化していくのです。
【小尻をキープするために】
赤ちゃんのお世話に加えて、上にご兄弟姉妹がいらっしゃると、自分の体型にかける時間はなかなか取れないことが多いでしょう。
一日が家事と育児、炊事、洗濯に忙殺されて、ストレッチなどをこまめに続けるのも一苦労ではないでしょうか。
そこで、まずは食事から筋肉のつきやすい食生活に変えていくという方法も一つの手段です。
母乳育児をしていると、とかくお腹がすいて手軽に食べられる炭水化物の量が知らず知らずのうちに増えていきやすいです。
そこで気をつけたいのが、タンパク質の摂取を心がけるという点です。
筋肉は、タンパク質とアミノ酸を主な原料としているので、現状維持をする以上のタンパク質の摂取が、筋肉量を増やす上で重要なポイントとなります。
そしてストレッチやエクササイズなどをする時間が取れなくても、食材のお買い物に歩いたり自転車を使ったりするなど、できるだけ日常の中で体を動かすことに繋がる運動を取り入れるのが効果的です。
【産後の骨盤矯正】
今回は大尻の骨盤矯正において、太腿の付け根の大転子を整えてお尻と太股のサイズダウンを目指す方法についてお話してきました。
産後せっかく体重の減量に成功しても、体型が崩れたままではもったいないですよね。
一度張り出してしまうと、歩き方の癖がついてしまい、股関節の歪みが解消されるには時間がかかることもあります。
しかし人間の体はもともと、骨格を整えれば筋肉が自然に反応するようにできています。
骨格を整えた後、妊娠中に落ちてしまった筋肉を取り戻すには、良質なタンパク質や野菜をバランス良く摂ることが大切です。
これは成長期のお子様にも言えることですので、お子様と一緒に魚やお肉、大豆や穀物などを楽しく上手に取り入れられる食事を見直すことが、体型の維持でも大きな役割を果たしてくれることでしょう。
わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。
産後の骨盤輪不安定症とは
投稿日:2017.09.19
【安産、難産とは】
出産=痛い、というのは誰もが最初に思い浮かべることでしょう。
しかし、陣痛の間ずっと痛いのか、というと、そういうわけではありません。
実際は、強い痛みを感じるときと、痛みが治まるときを交互に繰り返しています。
陣痛の波、と表現されますが、出産が近づくにつれて、その波の間隔が徐々に狭まっていきます。
ピーク時には子宮口が全開大(約10cm)に開いて、1~2分おきに痛みの波がやってくるのです。
これまでに経験したことのないすさまじい痛みのなか、記憶があいまいになるほどで、もはや声を発することさえできません。
そんな体験談を聞くと、できれば安産がいい!と願わずにはいられませんよね。
安産は痛みが少ない、と勘違いしている人もいるかもしれませんが、実際は安産でも難産でも痛みの強さは同じです。
陣痛がピークになるまでにかかった時間の違いであり、その時間が短ければ安産、長ければ難産、となります。
安産の人でも数時間、難産の人においては数日間にわたって、シーツを握りしめてただひたすら耐え抜くしかない陣痛との闘いが続くのです。
【産後、身体の状態】
出産は「交通事故に遭うことと同レベル」と表わされることもあるくらい、命がけで行なうことなのです。
壮絶な出産の後、身体が大きなダメージを受けていたとしても不思議はありません。
産後のお母さんが悩まされる症状としては、次のようなものがあります。
・頭痛
・肩こり
・恥骨痛
・腰痛
・抜け毛
・尿もれ
・気分の落ち込み、ゆううつ
産後は、まさに満身創痍という言葉がピッタリ当てはまります。
心身ともにさまざまな不調が現れるのです。
特に、身体の中心にある腰を悪くしてしまうと、日常生活に支障をきたしてしまいます。
産後の腰はどのような状態にあるのでしょうか?
【骨盤輪不安定症とは】
突然ですが、骨盤輪不安定症という病気を知っていますか?
あまり聞き慣れない言葉ですが、産後、長引く腰痛を抱えている人は、知らないうちにこの病気を発症しているかもしれません。
骨盤輪というのは、いわゆる骨盤のことで、内側にある空洞の部分を「輪」と呼んでいます。
骨盤に空洞??とあまり想像がつかないかもしれませんね。
まずは、骨盤の構造について詳しく説明します。
骨盤は複数の骨から形成される骨の集合体です。
背中側に仙骨、尾骨があり、その左右に寛骨が1つずつあります。
寛骨は、腸骨、坐骨、恥骨の3つに分かれており、恥骨が身体の前側で左右の腸骨をつないでいます。
このように、骨盤は内臓の周りを取り囲む「輪」のような形になっているのです。
これは、外側の衝撃から重要な臓器を守るためで、通常はしっかりと締まっていますが、そのままでは赤ちゃんの頭が通れないので、出産時には骨盤を大きく開く必要があります。
そのため、女性ホルモンの1つである「リラキシン」が分泌されて、骨盤やじん帯をゆるませるように作用します。
「リラキシン」の働きによってゆるんだ骨盤は、とても繊細で傷つきやすい状態にあるうえ、出産時にかかる負担は相当なものです。
本来であれば、ゆっくり時間をかけて骨盤がきちんと締まり、もとの位置に戻っていくはずです。
しかし、便利な現代に育った女性たちは、昔の人と比べて幼少期からの運動量が絶対的に足りていません。
筋力が少なく、また、じん帯も弱いので骨盤がうまく戻らず、ゆるんだままだったり、変形した状態で固まってしまうのです。
骨盤輪不安定症は、整形外科でレントゲン撮影をしてもらうと診断がつきますが、どのような症状があるのでしょうか?
代表的な例をあげます。
・腰が痛い
・恥骨が痛い
・尾骨が痛い
・下半身がだるい
・足のつけ根が痛い
・尿もれがある
下半身を中心にさまざまな症状が出ますが、これは、仙骨、腸骨の関節障害と恥骨結合部の解離が同時に起こっているため、と考えられています。
その名前の通り、骨盤が安定していない状態です。
身体の要である骨盤は重要な役割を担っています。
骨盤が不安定でグラグラしていては、その悪影響は身体全体に及んでしまいます。
【骨盤輪不安定症を治す方法】
それでは、骨盤不安定症の治療はどのように行なわれるのでしょうか?
一般的には、骨盤にコルセットをまいて保護する、患部に湿布して炎症をおさえる、など外的処置がなされます。
しかし、根本的な原因はゆがんでしまった骨盤にあるので、骨盤矯正を行なって正しい位置に戻すことが有効的な方法と言えます。
それでも、痛みを感じている場所を動かすことには抵抗を感じますよね?
自己流ではかえって悪化させてしまうのではないか?という不安も残ります。
その点、産後の骨盤矯正を専門的に行なっている治療院であれば、正しい知識を持って施術してもらえるので安心です。
お母さんが健康でいないと、24時間営業の育児はこなせません。
二の次になってしまいがちな自分自身のケアこそが、何よりも大事なのです。
痛みは我慢していて治るものではありません。
何かお困りのことがあれば、ちょっと相談してみようかな?という感じでお気軽にお問い合わせください。
産後の骨盤矯正を行なうタイミング
投稿日:2017.09.17
【産後の骨盤は動きやすい?】
妊娠後期から出産までの間、お腹の赤ちゃんを支えるためにお母さんの骨盤は開きっぱなしの状態が続きます。
骨盤が開く、とはどういう状態でしょうか。
骨が開く??とあまりピンとこない人も、骨盤の仕組みを詳しく知ると納得できるかもしれません。
そもそも、骨盤とは1つのかたまりではなく、仙骨、尾骨、寛骨からなる骨の集合体です。
骨盤の一部である寛骨は腸骨、坐骨、恥骨の3つの骨で成り立っており、仙骨と尾骨の左右に1つずつあるので、すべて合わせると骨盤は8つのパーツから構成されている、と言えます。
骨盤は身体にとって重要な役割をいくつも持っていますが、女性が意識するのはやはり妊娠中、出産時が多いでしょう。
骨盤の下部分は、赤ちゃんがお腹から出てくるとき、通りやすいように「リラキシン」という女性ホルモンの作用によってゆるみます。
出産のために大きく開いた骨盤は、産後「リラキシン」の分泌が終わると数ヶ月をかけてもとの形に戻っていきます。
もとに戻るまでの期間は骨盤を支えている靭帯がゆるんでいるので、通常と比べて非常に動きやすい状態にあります。
【産後、骨盤がもとに戻らないとどうなる?】
産後も骨盤がもとに戻らず、開いた状態だとどうなるのでしょうか。
骨盤まわりの筋力が低下していることもあり、子宮や卵巣などを支えている骨盤隔膜が垂れ下がってしまいます。
それによって骨盤内の血流が圧迫されると、脂肪燃焼が悪くなって下半身太りにつながります。
また、冷え症や不妊など婦人科系のトラブルが出やすくなります。
ほかにも、肩こりや腰痛、むくみがでる、など身体のあちこちに悪影響が出てしまうのです。
【骨盤矯正を行なうタイミング】
産後の骨盤矯正を行なうとき、その開始時期を見極めることが重要です。
まず、絶対に避けるべきなのは出産直後です。
「産褥期」とも呼ばれ、出産によってダメージを受けた身体を回復させるためにとても大切な期間です。
この時期に無理をしてしまうと、回復に時間がかかるばかりか、更年期にまで影響を及ぼす場合があるので、十分に気をつけなければなりません。
とにかく安静にすることを念頭において、よほどのことがない限り外出も控えましょう。
赤ちゃんのお世話以外は極力横になることに努めてください。
一方、骨盤矯正に最適なタイミングは産後2ヶ月頃です。
遅くとも、産後6ヶ月くらいまでには始めるのが良いでしょう。
なぜなら、骨盤が動きやすい状態にあるため、正しい位置に戻しやすいからです。
この時期に骨盤をしっかり引き締めることで、妊娠前のきれいなスタイルを取り戻すことができます。
これ以降に矯正を行なおうとしても、すでに骨盤がゆがんだ状態で固定されているので、矯正するには長い時間を費やさなければなりません。
このことから、体調などをふまえた上で、適切なタイミングを逃さないようにしましょう。
【骨盤矯正を行うメリット】
ゆがんだ骨盤がさまざまな悪影響を与えてしまうことがわかりました。
それでは、骨盤矯正がもたらすメリットはどのようなことがあるでしょうか?
具体的にあげていきます。
○体質
骨盤矯正を行なって骨盤をしっかり締めることで、子宮や卵巣、腸などの内臓が正常な位置に戻り、各々の役割をきちんと果たせるようになります。
それによって、リンパや血液の流れにも改善が見られるので、基礎代謝が上がり痩せやすい身体へと変化します。
○体型
産後の代表的な悩みである体型についても効果を発揮します。
骨盤がゆがんでいると、背骨も同様にゆがんでしまい、猫背のような悪い姿勢になります。
猫背はバストの位置を下げる要因であるほか、前かがみの姿勢でいると下腹がポッコリと出てしまい、ウエストのくびれがなくなります。
また、骨盤が横に広がったままだと、四角くて下に垂れたお尻になってしまいます。
このように、身体のラインが崩れてしまうので、理想とはほど遠い、いわゆる「おばさん体型」になってしまうのです。
矯正を受けて、骨盤を正しい位置に戻すことによって、骨盤のゆがみに起因する複数の悩みを一気に解消できるかもしれません。
○精神
さまざまな不調が改善されて、重くだるかった身体がウソみたいに軽く感じるでしょう。
さらに、念願だった妊娠前のスタイルに戻れることはお母さんにとって大きな喜びとなります。
身体の健康と美しさを保つことは、結果として心の安定につながって精神面にもプラスに働くのです。
慣れない育児とホルモンバランスの乱れから、近年問題になっている産後うつに陥る人もいますが、これを未然に防ぐ効果も期待できます。
良いことづくしの骨盤矯正。
自分自身で行なう方法もありますが、プロの施術はきちんとした手順に従って行なうので確実であり、安心です。
身体的、精神的に不調を抱えていて現状を変えたい、と悩んでいる人は一度相談してみてはいかがですか?
産後の骨盤矯正がよく効く時期
投稿日:2017.09.15
【産後のトラブル】
出産をする時お母さんの体は、赤ちゃんの通り道を用意するために骨盤が自然に開くようにできています。
入院中も意外とゆっくりしている時間はなく、経過によってはトイレに行くのも大変だったり傷の痛みで眠ることができなかったり、産後の生活は想像以上にハードでお母さん自身の体調面には気が回りません。
乳児はまだ首が座っていないこともあり、授乳の姿勢で産後の開いた骨盤に負担がかかることもあります。
そのため、授乳時間の間隔も開き、離乳食が始まって少し余裕が出てきた頃には、お母さん自身の体は疲れがたまり、開いた骨盤の回りの血流が滞って下半身太りしていた・・・冷え性になっていた・・・腰痛が悪化している・・・ということが起こります。
体重はもとに戻ったのに体型は出産前に戻らないといった声は非常によく聞きますが、産後にすぐ体型が戻る人との違いは骨盤の開き具合と筋肉量に関係しているようです。
骨盤の開き具合と体型は密接な関係があり、骨盤は他にも腰痛や首のヘルニアなどとも深いつながりがあるので、産後に下半身太りや冷え性・便秘・腰痛などの症状が悪化したという方は、早めに骨盤のケアをするようにしましょう。
【産後に理想的な食生活】
①ビタミンやミネラルを多く含む野菜や果物
母乳は白い血液と呼ばれているほど、お母さんの身を削って赤ちゃんへ届けられる栄養たっぷりの栄養源です。
母乳へ優先的にお母さんの体内の栄養素が行き渡るようにできているので、必然的に母体への栄養は不足する傾向にあります。
そのため貧血にもなりやすく、母体にはビタミンやミネラルなどを多く含む野菜をたっぷり摂ることが大切です。
また野菜や果物には血糖値を緩やかに上昇させる働きがあり、よく噛まなければならないので、過食を防ぐことにもつながります。
脂肪分の多い食事は母乳が詰まって乳腺炎になってしまう可能性もあり、血液をサラサラに保つことを意識して様々な種類の野菜や果物をまんべんなく摂ることが、産後すぐのお母さんの仕事の一つとも言えます。
②脂肪分の少ないタンパク質
産後は母乳に栄養が必要となるので、肌や髪の毛にまで栄養分が行き渡るのが難しくなります。
また運動不足になるので筋肉量も低下する傾向にあり、張りのある体型を維持するためにタンパク質は忘れてはならない栄養素です。
特に魚類から摂れるタンパク質、良質な油分は授乳期の母体に欠かせないものですね。
鶏肉もヘルシーなタンパク質としてよく知られています。
野菜とお肉が豊富に摂れて、授乳期の忙しく疲れたお母さんの手間がかからない料理として、鍋の料理は大変有効です。
鍋料理の中でも、塩分の高いものだと水分が溜まってむくみやすくなるので、産後はなるべく薄味の味付けを意識すると良いです。
小さなお子様のいらっしゃるご家庭でも、鍋料理を大人が食べる前に離乳食として使うことができますので、一石二鳥で栄養のバランスの良い食事と言えます。
③適度な炭水化物
炭水化物は糖質が多いので摂り過ぎると当然痩せにくい側面があります。
しかし、全く炭水化物を摂らないという無理な制限をしてしまうと、ストレスで食べ過ぎてしまいダイエットどころかリバウンドにつながってしまいます。
そして適度に炭水化物を摂り入れることで、体内の脂肪が燃焼しやすくなるというデータもありますので、野菜とタンパク質をしっかり食べた後でお茶碗1杯分ぐらいの炭水化物を摂るようにしましょう。
炭水化物の中でも蕎麦にはタンパク質が多く含まれているので、ダイエットに向いている食材と言えます。
うどんやそうめん・パスタなどには塩分も多く含まれているので、食生活を意識しているのに効果を感じられないという方は、炭水化物を見直してみることをおすすめします。
【骨盤矯正が良く効く時期】
骨盤矯正に最適なタイミングは、産後外出できるようになってから半年ほどの間です。
この間に調整を始めると、癖がついて固まる前に動かしやすく、施術回数も少なく済む場合が多いです。
産後何年も経過してからでももちろん、骨盤矯正は可能ですが、経過した時間の分だけ調整しても戻りやすく施術回数が必要となることを考慮しておきましょう。
肩こり・腰痛・頭痛など、産後しばらく経ってからでは骨盤の状態と結びつけて考えられることが少ないお悩みも、実は骨盤の状態と関係していることがあります。
また早めに骨盤矯正をしておくと、筋肉が正しい位置で効率よく稼働するようになり、特別なトレーニングやエクササイズをしなくても日常生活を普通に過ごすだけで十分な運動効果があることがわかってきました。
これは裏返すと、骨盤が歪んだり緩んだりした状態のままでトレーニングを始めても、運動の効果が十分に発揮されないという意味でもあるのです。
わかば接骨院では、産後のお悩みに応じた骨盤矯正の施術を行っております。
産後の腰痛が楽になる方法
投稿日:2017.09.13
【妊娠初期~中期】
妊娠を確認できてから中期までは、お腹の重みで赤ちゃんを実感するよりも、急激なホルモンバランスの変化により妊娠を実感することが多いです。
食べ物の好みが変わったり臭いに敏感になったりするなど、今までに経験したことのない不思議な変化が訪れます。
赤ちゃんを授かったという幸せな現実もありながら、体質の急激な変化には慣れない妊婦さんも多く、安定期に入るまでは日々不安や不快感と戦いながら過ごすことがほとんどです。
また、昔とは妊娠中に行った方が良い風習も違ってきているので、昔は良かれと思われていたことが今では良くないとい言われていることもあります。
その中でも特に、腹帯の風習についての考え方は様々な考え方に変化しています。
犬はお産が軽く安産のイメージがあるので、それにあやかって5ヵ月を過ぎた戌の日に安産祈願をするのは今も昔も変わりません。
しかし腹帯をしなくても良いという産科医が増えていることはご存知でしょうか。
腹帯はお腹の重みを支えて腰の負担を軽くするコルセットのような役割で使われてきたのですが、きつく巻き過ぎると血行不良になり妊婦さんの腰痛や胎児の成長を妨げる一因になることがわかってきました。
また血行不良から、無理にでも血行を促進しようと心臓が過活動になり、高血圧を引き起こすこともあります。
時代の変化とともに、妊娠に関する常識もまた変化しているのです。
なお腹帯については諸説ありますので、巻いていると腰痛が楽になると感じる方は使われることを推奨しますし、頭痛や腹痛などを感じる方は腹巻をするだけでも問題ないのです。
【妊娠中期~後期】
お腹の赤ちゃんの成長とともに子宮が大きくなり、お腹が大きくなってくると、その重みを支えるために腰が反り気味になります。
反り腰になることで、本来であれば腹筋と背筋で支える上半身の体重を、腰に偏って支えなければならなくなるため、慢性的に腰に疲れが溜まり腰痛に悩まされるようになります。
これが妊娠中期~後期の主な腰痛の原因です。
この体勢が続くことで骨盤にも本来は真上からかかるはずの重力が斜め後ろ向きにかかるので、骨盤が捻じれて開きやすくなります。
捻じれて開きやすくなった骨盤をその周りの筋肉や靭帯が支えなければならないので、恥骨痛や股関節痛が出るようになるのもこのためです。
お腹が大きくなってもなるべく反り腰にならないように姿勢にも気をつけることで、腰痛だけでなく骨盤の保護にもつながります。
ちなみに、反り腰になると上半身が上を向き、視線を正面に合わせようとして首から上が前のめりになるのが猫背の状態です。
反り腰と猫背は、腰椎と頸椎に同時に負担がかかり、自律神経が乱れてめまいや不定愁訴などの症状が出ることもあります。
このように妊娠中の姿勢ひとつでも、様々な痛みや疾患に発展する可能性がありますので、まずは長時間無理な体勢をしないように、またなるべく姿勢良く過ごすことを心がけましょう。
【産後の腰痛を和らげるために】
6キロ~8キロほどにもなるお腹の重みを支えるために、妊娠後期の腰痛は妊婦さんたちのお悩みの中でも切実なものです。
出産後には腰痛が解消される場合がほとんどですが、産後も腰痛が続く場合は、子宮の重み以外の所に原因があると考えられます。
産後も妊娠後期の反り腰の姿勢のまま育児に突入することが多く、骨盤が安定しない状態で頻繁な授乳が続くので、座り方や姿勢に気を使っている余裕はあまり無いでしょう。
授乳中も猫背になり過ぎないように、クッションを上手に使って首を伸ばした状態で赤ちゃんと触れ合うようにできると、授乳時間の肩こりも軽減されますよ。
産後の腰痛が悪化する場合は骨盤を正しい位置に整えて、本来の体を支える働きができるように治療していくことで、腰痛以外にも血行不良や冷え性、下半身太りなどを改善することに繋がります。
骨盤や筋肉、靭帯の位置を正しい場所に整えれば、骨盤本来の強さを取り戻し、腰を支える筋肉にも無理な負荷のない美しい姿勢を保つことができるようになります。
産院の健診では、腰痛のために湿布薬などを処方されることはあるかもしれませんが、痛みの根本的な原因を解消することは難しいです。
出産後の健診で経過が問題ないと診断され、周囲の協力を得てママの外出が可能な時は、骨盤の状態をメンテナンスする時間に充ててみるのはいかがでしょうか。
長らく付き合ってきた腰痛を解消しておくことで、痛みのストレスから解放されるのは心が晴れやかになりますし、多忙な毎日のストレスを軽減することにも繋がります。
妊娠中は骨盤の開きや歪みとともに、O脚にもなりやすいので、産後の骨盤ケアと同時にO脚を整えておけば骨盤の安定が長く続きますよ。
わかば接骨院では、産後のお悩みに応じた骨盤矯正の施術を行っております。
産後の股関節について
投稿日:2017.09.11
【妊娠中から始まる股関節痛】
出産をするということ自体、新しい命が誕生する人生の一大イベントです。
それだけ大きな出来事だけに、その後の体調面は思うようにならないことも多いです。
その中には様々な種類の痛みも含まれています。
妊娠中から出産後にかけてママを悩ませているのが、どんな体勢をしていても足の付け根がズキズキ痛む股関節痛です。
特に立つ時や歩き始める時などが一番痛むという方が多いようです。
股関節痛は、妊娠中のホルモンバランスに左右されています。
妊娠を継続させるために脳から出続けている「リラキシン」というホルモンには、靭帯を緩める働きがあり、妊娠後期になると赤ちゃんが通りやすくなるように骨盤の回りの靭帯も緩められていきます。
一方で、骨盤の靭帯が緩んで支えられなくなることで、その負荷は股関節へかかってきます。
これが股関節痛の主な原因となります。
上述のように妊娠中はホルモンバランスの関係で、股関節痛が起こりやすい側面がありますが、産後にも股関節痛が続くとなるとホルモンバランスのせいだとは一概には言えません。
それは緩んだ骨盤が産後に歪んだ状態で定着してしまった可能性が考えられるからです。
出産を経験した方全員の骨盤が歪むわけではなく、産後に骨盤が元に戻り、股関節痛も知らない間に消えていたというママもいらっしゃいます。
では股関節痛を緩和するためにはどのような方法があるのでしょうか。
【骨盤ベルト】
出産の準備の際に揃えるアイテムの中で、ほとんどの産院で推奨されているのが骨盤ベルトです。
出産後に柔らかくなった骨盤は歪みやすい不安もありますが、柔らかいうちに正しく締めるときちんと定着し、妊娠前より下半身がスッキリすることもあります。
この効果を持続させるために、骨盤ベルトの使用方法をプロに教わるのは大切なことです。
骨盤を締めることばかりを考えて、むやみにきつく骨盤ベルトを巻くと、骨盤で血流が滞ってしまい頭や手足の先まで血液が行き渡らず、むくみや頭痛・腰痛、高血圧に繋がることもあるので気をつけましょう。
産後半年以上経過しても股関節痛があまり良くなっていない、または悪化している場合は、骨盤矯正という方法が有効になります。
骨盤が緩んでいる状態とは、腸骨が開いているというよりは、恥骨や恥骨結合の周辺の言わば骨盤の下の方が開いたままになっていることがほとんどです。
ですから、股関節痛の多くは恥骨の周辺から足の付け根にかけて炎症を起こしやすく、一番痛みやすいというわけです。
痛くて立てない程の股関節痛は、骨盤の緩みと同時にO脚が進んで足の外側に体重がかかっていることが考えられますし、右足や左足どちらかの付け根だけというように、両方に現れない時もあります。
これは骨盤の歪みに左右差があるということを意味しているので、長期的な施術が必要になる場合が多いです。
【座り方】
新生児のお世話をしていると、授乳が一日の中で多くの時間を占めますよね。
皆さんは授乳をする時の座り方に気をつけていますか?
骨盤が歪みやすいのは、斜め座り(いわゆるお姉さん座り)やペタンコ座り、足を組む座り方です。
この座り方が癖になっていると、骨盤のバランスが崩れて治療にも時間がかかることがあります。
産後は特に気をつけたい座り方ですね。
椅子やソファに深く腰かけ、もたれずに背筋を伸ばして顎を引いて座ります。
授乳クッションを上手に活用し、このように疲れが溜まらない姿勢で授乳ができるように意識しましょう。
赤ちゃんと一緒に長い時間を過ごす授乳タイム、ママの体に負担のない姿勢で無理なく楽しめるのが一番です。
【食事の量】
一度に食べる食事の量が多いと、内臓の重みが増して、骨盤内の血流が滞りやすくなります。
そうなると腰や足へも負担がかかるので、授乳中は食事の量にも気をつけなければなりません。
股関節痛がおさまらない時は、骨盤で抱えきれない負担が足の付け根に回ってきているという意味ですから、骨盤のケアと同時に健康な食生活で内臓に負担をかけないことも痛みの予防に繋がります。
また産後はできるだけ重たいものは持たないように注意しましょう。
上のお子さんも抱っこをしなければならないような時は、骨盤ベルトを着用して骨盤の支えをアシストすることを忘れないようにします。
お子さんときちんとお話をして、抱っこできない時は膝の上でスキンシップを取る時間を作ってあげるというのも一つの方法です。
産後、多くの痛みには骨盤の緩みや歪みが関係しています。
股関節痛や尾骶骨痛など直接的に関係するものもあれば、骨盤内の血行不良による冷えなど二次的なトラブルもあります。
出産を終えて産院にて経過が良好との診断をもらい外出が可能になったら、まずは骨盤の状態からメンテナンスしてみるのはいかがでしょうか。
わかば接骨院では、産後のお悩みに応じた骨盤矯正の施術を行っております。
産後の下半身太りは何が原因?
投稿日:2017.09.09
【産後の下半身太り】
無事出産を終え、赤ちゃんのお世話に追われる毎日。
ふと鏡に映る自分の姿を見た時、妊娠前に着ていた洋服を着てみた時、写真を撮った時など、様々な場面で変化を感じる産前産後の体型のお悩み。
特にポッコリお腹や垂れたお尻、引き締まらない足など下半身太りに関するお悩みが多いのではないでしょうか。
体の中で一番大きな筋肉は太腿の筋肉で、使わないと落ちやすいのもまた太腿です。
太腿は体の中でも基礎代謝の部分で大きな比重を占めるので、下半身の筋肉量の減少が基礎代謝の減少にダイレクトに反映されてしまうというメカニズムなのです。
しかも筋肉が落ちたところに妊娠中から皮下脂肪が蓄えられると、産後も落としにくい贅肉として蓄積されていきます。
これらを解消するためには脂肪を落として筋肉をつけるという、贅肉がついていく過程と逆のことをしなければなりません。
ただし食事を減らして体重だけ減量をしても、心臓に近い胸から痩せていき、二の腕や下半身には変化がない・・・と残念な結果を生むこともしばしばです。
その問題を解決するには、筋肉や脂肪の土台となっている骨格そのものを見直し、脂肪を燃焼しやすい環境に整える必要が出てきます。
とくに骨盤の周りは妊娠・出産で体の中で一番大きな変化をする場所なので、変化をした時間だけ、もとの状態に戻るためも時間が必要であることを心得ておきましょう。
【下半身太りと骨盤矯正】
もともとの骨の太さや長さ、関節のつなぎ目の強度などは生まれつきに由来し、太りにくい体質、痩せやすい体質、筋肉がつきやすい体質など人それぞれ違いますよね。
骨盤も同じように、出産後何もしなくても元に戻る人もいれば、いつまでもグラグラと不安定な感じがする人もいます。
骨盤が不安定だと感じる方は、関節や靭帯も緩んでいるケースがほとんどです。
簡単に言うときちんとハマっていないということです。
赤ちゃんの通り道を確保するために開いた骨盤が開いたままになっていると、体重を骨盤ではなく腰や太腿に分散させて衝撃を和らげようとするので下半身がどっしりします。
骨盤というと、ウエストの下の出っ張った部分だと思われがちですが、これは腸骨といって左右の高さの差が生じることはあっても骨盤の中では比較的安定している骨になります。
下半身太り解消を目指して骨盤矯正を行う場合、その腸骨に接続されている太腿の付け根にある大転子という接続部分を整える必要があります。
これは股関節をつかさどっている関節で、自分でも太腿の付け根を触るとわかる場所です。
この部分が、骨盤が開いた時につられて捻じれ、大転子が腸骨より張り出してくると、本来の役割以上の体重を支えるために外側に筋肉や脂肪がつきやすくなります。
足が短く見えるというお悩みにもこの大転子が張り出していることが関係しています。
骨格が整うとそれに付随する筋肉もより自然に鍛えられる構造になり、特別なエクササイズをしなくても、立ったりたり座ったり、家事や掃除をしているだけで筋肉を動かすには十分な運動ができていることになります。
【太らないようにキープするためには筋肉が不可欠】
赤ちゃんのお世話に加えて、ご兄弟や姉妹のお子様がいらっしゃると、自分の体型キープにかける時間はなかなか取れないでしょう。
まずは食事から筋肉のつきやすい食生活に変えていくという方法があります。
母乳育児をしていると、小腹がすいた時に炭水化物を食べることが多いのではないでしょうか。
そこで気をつけたいのが、タンパク質の量を増やすという点です。
筋肉は、タンパク質とアミノ酸を主な原料としながら新陳代謝で生まれ変わっているので、筋肉量を現状維持以上に増やすためには必要不可欠な栄養素です。
特別なストレッチやエクササイズなどをする時間が取れなくても、普段のお買い物は歩いたり自転車を使ったりするなど、できるだけ日常の中で自然と体を動かす習慣を身につけることが下半身痩せをキープするために心がけたいポイントです。
【産後の骨盤矯正】
今回は産後の骨盤矯正において、太腿の付け根の大転子を整えてお下半身痩せを目指す方法についてお話してきました。
産後せっかく体重の減量には成功しても、下半身がスッキリしないと洋服を選ぶにも自信が持てませんよね。
大転子が一度張り出してしまうと、歩き方の癖がついてしまい、股関節の歪みが解消されるには時間がかかることもあります。
しかし人間の体はもともと、骨格を整えれば筋肉が効率よく稼働するようにできています。
骨格を整えながら妊娠中に落ちてしまった筋肉を取り戻すには、良質なタンパク質を豊富に野菜やミネラルをバランス良く摂ることが大切です。
これは成長期のお子様にも必要な栄養素なので、お子様と一緒に魚やお肉、大豆や穀物などを楽しく上手に取り入れられる食卓を意識することで、体型の維持にも大きな役割を果たしてくれることでしょう。
わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。
産後のつらい恥骨痛について
投稿日:2017.09.07
【恥骨ってどこにある?】
普段生活を送っているなかで「恥骨を気にしたことがありますか?」と聞かれたとしても、その答えは「いいえ」でしょう。
股のあたりに違和感があって初めて意識した、という人がほとんどではないでしょうか?
女性では生理の前後に痛みを感じるほか、妊娠中・出産後のお母さんが経験しています。
それでは、恥骨と呼ばれる部位がどこにあるのか、正しい位置を知っていますか?
聞いたことはあるけど、いまいちよくわからない、という人もいるかもしれませんね。
おへそに指を置いてみてください。
真っ直ぐ下にたどっていくと硬いものに触れますが、これが恥骨です。
【恥骨とは?】
つぎに、恥骨の役割を説明します。
恥骨は、簡単に言うと骨盤の一部です。
骨盤については、テレビや雑誌などで目にする機会も多いでしょう。
しかし、骨盤は1つの大きな骨である、と勘違いしている人はいませんか?
実際には、複数の骨の集合体であり、仙骨、尾骨、寛骨という3つの骨からできています。
骨盤の中央に位置する仙骨と尾骨、その両脇に寛骨が1つずつあります。
寛骨もまた、複数の骨が組み合わさってできており、恥骨、腸骨、坐骨の3つのパートによって形成されています。
恥骨の役割は、左右にある腸骨を前面でつなぐことであり、その部分を恥骨結合部と呼びます。
【痛みの原因】
恥骨痛、というのは恥骨結合部に痛みを感じることを指しており、恥骨そのものが痛くなる訳ではありません。
今まで何のトラブルもなかったのに、妊娠・出産を経験して恥骨痛になった、という人もいます。
それでは、産後の恥骨痛はどうして起こるのでしょうか?
○ホルモンの影響
主な原因としてあげられるのは、「リラキシン」という女性ホルモンによるものです。
赤ちゃんが産まれても良い大きさになるまでお腹の中から出てこないように、恥骨がしっかりと締めて守っています。
妊娠後期になり身体が出産準備に入ると、それまで締まっていた骨盤が徐々に開いていきます。
これが「リラキシン」の作用で、赤ちゃんが通れるようにするために働きます。
骨盤は通常よりゆるんだ状態になるので、赤ちゃんの重みで下がります。
恥骨は小さな骨なので負担がかかりやすく、赤ちゃんの頭が押し広げていくときに痛みを感じることがあります。
○出産の影響
出産と骨盤のゆがみは1つのセット、というくらい避けては通れないことです。
出産によってゆるんだ骨盤やじん帯は非常に動きやすく、恥骨結合部も伸ばされたり、ねじれたりします。
ゆがんでしまった骨盤では上半身の重さを支えきれず、ダメージを受けた恥骨の状態がさらに悪化してしまいます。
【恥骨痛は治せる?】
デリケートな部分なので、誰かに相談するとか、病院で診察を受けることにはためらいを感じるかもしれません。
また、時間に追われ多忙な日々を過ごしていると、自分自身のケアはつい後回しになってしまう、というお母さんも少なくないでしょう。
しかし、恥骨痛は個人差が大きいので、いつか治まると我慢していても痛みがひかず、なかには数年に渡って続いた、という人もいます。
症状が進むと、恥骨結合部解離と言って骨盤の前側でつながっているはずの恥骨が離れてしまい、これと言った治療法はありません。
ひどい痛みを伴って起き上がる動作だけでも辛かったり、歩行が困難になったりします。
悪化してしまった場合は自然と治る訳ではないので、痛みが長引いているようであれば放置せず早めの対処をした方が良いでしょう。
【恥骨痛をなんとかしたい!】
たかが恥骨痛、と放っておくのはリスクが高いことがわかりました。
では、恥骨痛を回避あるいは改善できる方法はあるのでしょうか?
気をつけるべき点を例にあげます。
○産後1ヶ月の過ごし方
産褥期とも呼ばれ、お母さんの身体が回復するための大切なときです。
ひたすら安静にすること、これに尽きます。
この時期に無理してしまうと、数十年後の身体にまで大きな影響を及ぼします。
ひどくなると、子宮脱と言って骨盤内にあるはずの子宮が膣から出てきてしまうことがあります。
手術が必要になるほど重大なケースもあるので、すきま時間を見つけては、とにかく横になるよう努めましょう。
○身体を温めること
恥骨痛がある人にとって、血行不良から引き起こされる身体の冷えも大敵です。
入浴の際は湯船にしっかりと浸かる、カイロ等を利用する、など身体を温めることで痛みを緩和することができます。
ほかにも、動作をゆっくりする、ストレッチや骨盤体操をする、など自分でできることがあります。
しかし、いろいろな方法を試しても思ったように改善しなければ、専門機関に相談してみるのも1つの方法です。
骨盤のゆがみによって生じた痛みを治すには、骨盤をもとの状態に戻すことが1番の近道です。
ただし、骨盤矯正するには遅くとも産後6ヶ月までに行なうのが良い、とされています。
その期間を過ぎてしまうと、完治するまでに長い時間が必要となります。
適切なタイミングで専門的な施術を受けられるように、少しだけ勇気を出してみてください。
産後に辛い腰痛が起きる原因
投稿日:2017.09.05
【腰痛は妊娠中だけじゃない】
妊娠中、大きいお腹を抱えながら腰の痛みに困っているというママの声も多いですが、出産が無事に終わったあとも、腰痛に悩まされているママも多くいます。
産後に腰痛の悩みを持ちながらも、赤ちゃんを抱っこすることが多いため、さらに腰に負担がかかってしまい、育児も辛くなってしまうでしょう。
腰痛の原因というのは、さまざまなトラブルが重なって引き起こされています。
原因を知ることで改善の道へと進み、正しい対処法で体も心もスッキリできるので、体質だから仕方がないと諦めて放置しないようにしましょう。
では腰痛はどういったキッカケから起きてしまうのか、考えられる要因を紹介していきます。
【妊娠中に起こる腰痛の原因】
妊娠中は少しずつ体重が増加することで、気づかないうちに体の姿勢が変化してしまいます。
赤ちゃんがお腹の中にいるので、10kg前後は増えてお腹が大きくなり、体も全体的にふっくらしてきます。
何よりお腹が一番大きくなるので、骨盤や腰椎が前方へ傾いてしまい、重心が前に変わります。
そのままだと、体が極端に傾いて倒れてしまいますので、背中の筋肉がバランスを保とうと後ろの方で支えようとします。
これによって背中が、常時張った状態になり腰痛を引き起こしてしまうと言われています。
他にもいくつか原因があります。
●ホルモン分泌による腰痛
妊娠が3ヶ月過ぎたころに、卵巣ホルモンの一種「リラキシン」というホルモンが分泌され、これは出産に必要なホルモンであり、歪んだ骨盤とお尻の筋肉を支えようとして腰痛が起きてしまいます。
症状は個人差ですが、妊娠前から腰に問題がある人は再び引き起こしてしまう方が多くいます。
●目の疲れ、緊張による腰痛
今では、インターネットですぐに検索ができる時代になり、妊娠をしても自分ですぐ調べられるのでスマートフォン、パソコンを使う機会が増えたのではないでしょうか。
初めて妊娠された方はまだ知識不足のため、長時間にわたり携帯やパソコンを使って調べたり、家にいる機会が多い方はテレビを見たりして目を酷使してしまう傾向にあります。
それで目が疲れてしまったり、緊張がかかってしまい、骨盤が硬直して腰痛の原因になります。
●心の不安による腰痛
初めての出産は、不安でいっぱいだと声をあげるママも少なくはありません。
出産を何度か経験している方でも慣れることは難しく、不安を感じる方もいます。
そういった心の不安は、特に意識をせずとも体を緊張化させ、腰や肩を収縮させてしまうので、肩こりや腰痛にもなってしまいます。
【産後に起こる腰痛の原因】
妊娠中でも辛い腰痛に悩まされてましたが、産後でも腰痛が続く可能性は高いです。
産後でさらに引き起こしてしまう腰痛の原因とは?
●育児による腰痛
赤ちゃんを抱っこすることも原因の1つですが、赤ちゃんの体重を支えながらも授乳をする機会が増えることも腰痛の原因となります。
今までの生活の中で、あまり使わない筋肉を使うことになるので、長時間の抱っこは腰への負担を増やしてしまい、抱っこすることで手にも負担をかけてしまい腱鞘炎になることもあります。
●ストレスによる腰痛
育児によるストレス、体の痛みによるストレス、慣れない環境のストレス、色々なストレスが日々重なることで自律神経のバランスが崩れてしまい、血行も悪くなってしまいます。
また、妊娠中と産後は運動不足になりがちなので血行が悪く、ストレスもプラスされて腰痛を引き起こしてしまう可能性が高くなります。
●睡眠不足により腰痛
産後は育児に追われ、夜中に授乳をしたり、オムツを交換したり、まともに睡眠をとることが難しくなります。
そのため、睡眠がしっかり取れず体に疲れが溜まってしまい、血行が悪くなってしまいます。
睡眠不足が続くと腰痛だけではなく、肌のトラブルを引き起こすこともあります。
●骨盤の歪みによる腰痛
産後の骨盤は、非常にゆるゆるな状態になるので産後に数ヶ月間かけて骨盤は少しずつ元の状態に戻ろうとしますが、妊娠中の運動不足によって筋肉が衰えてしまい正常な位置に戻りづらくなってしまいます。
正しい位置に戻らないことで、骨盤周りの筋肉が弱まって体のバランスが崩れてしまい腰痛を引き起こしてしまいます。
では、これらの原因をどう対処すればいいのかをご紹介します。
【妊娠中と産後の腰痛の対処法】
妊娠中は、体を冷やさないように湯船にはしっかりとつかって、凝り固まった筋肉をほぐしてあげましょう。
また無理のないストレッチ、マッサージ、エクササイズなどが効果的です。
長時間のテレビ、携帯、パソコンの使用などは避けて目を休ませることも大事なので、体をリラックスさせる工夫も必要です。
産後は、骨盤が緩んで歪んでいるため骨盤矯正が必要となってきます。
骨盤矯正は骨盤ベルト、産褥体操、ストレッチなど個人で出来る対処法もありますが、整体院でも骨盤矯正はできますので、プロの施術を受けることもいいでしょう。
わかば整体院では、産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。
 
						
 
                

 
                 
                
 
                     
                 
                

