産後コラム

産後に起こりやすい尿漏れについて

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【尿漏れってどんな症状?】

 

産後に尿漏れが起こりやすいということを知っている人も多いのではないでしょうか?

 

「尿漏れ」という言葉を聞いたことがあっても、具体的にどのような症状が出るのかはよくわからないという方もいますよね。

 

尿漏れは大きく分けると、以下の4つのタイプに分類できます。

 

①腹圧性尿失禁

 

腹圧をかけたときに、尿が漏れてしまうタイプの尿漏れを「腹圧性尿失禁」と言います。

 

例えば、くしゃみや咳をした時・思いっきり笑った時、重い物を持ち上げたときなど、お腹にぐっと力を込めると尿が漏れます。

 

膀胱に溜まった尿が、腹圧によって外に押し出されてしまうのです。

 

普通は膀胱に腹圧がかかっても、骨盤底筋や尿道括約筋といった筋肉が尿道を締めたり膀胱を支えてくれているのですが、何らかの原因でこの筋肉の働きが弱まると腹圧性尿失禁が発症します。

 

尿意とは関係なく起こり、トイレを我慢している時じゃなくても尿が漏れるのが特徴です。

 

産後の尿漏れで一番多いタイプの尿漏れであり、日常生活の何気ない動作で頻繁に尿が漏れるので、困っている女性が多いです。

 

②切迫性尿失禁

 

切迫性尿失禁とは、激しい尿意に突然襲われて、トイレまで間に合わず漏れてしまう尿漏れのことです。

 

切迫性尿失禁は、膀胱の動きが活発になりすぎる過活動膀胱が原因で発症します。

 

頻繁にトイレに行きたくなる、我慢ができないほどの強い尿意があるのが過活動膀胱の特徴です。

 

日本では、40歳以上の男女に多い尿漏れで、女性の場合では骨盤底筋が弱まっていることで発症します。

 

また、一般的な尿意は「なんとなくトイレに行きたいな。」というところから始まり、だんだん尿意が強くなっていきますが、切迫性尿失禁になっている人は”突然”強い尿意が起こります。

 

トイレまで向かう余裕もないほどの尿意があり、尿が漏れます。

 

③溢流性尿失禁

 

尿意が無く、自分で尿を出す力が無いにもかかわらず、膀胱に溜まっている尿が少しずつ体外に出てしまうのが溢流性尿失禁です。

 

神経障害や前立腺肥大が原因で起こることが多く、女性よりも中高年以降の男性に多いタイプの尿漏れです。

 

また、糖尿病の患者さんや脳血管障害がある人は膀胱が収縮する力が弱まって、尿が漏れてしまいます。

 

昼夜を問わず、常に尿が少しずつ漏れている状態なので、日常生活に支障を来します。

 

④その他のタイプ

 

上記以外の尿失禁は、事故や病気が原因で尿意を司る神経に影響を及ぼし、脳から「尿を出したい。」という信号がうまく伝わらないために起きることが多いです。

 

また、服用している薬の副作用で、尿が出にくくなるなどの排尿トラブルが起こることもあります。

 

薬が原因となっている場合は、薬自体が体に合っていない可能性もあるため、いちど処方してくれた医師に相談することをおすすめします。

 

【産後に尿漏れが起こりやすい人とは?】

 

産後に尿漏れを感じる人が多いですが、出産した人が全員尿漏れになるわけではありません。

 

尿漏れの発症には個人差があり、中には「全く尿漏れにならなかった」という人もいます。

 

以下条件にあてはまる人は、産後に尿漏れが発症しやすい傾向にあります。

 

・帝王切開ではなく、自然分娩で出産している

 

2回以上自然分娩をしている

 

・生まれた赤ちゃんの体重が3500g以上だった

 

・妊娠しているときに妊娠高血圧症になった

 

・難産だった

 

・同じ姿勢を続ける仕事をしている

 

・重い荷物を持つことが多い

 

・喘息もちである

 

35歳以上で初めての出産を経験

 

・便秘がちである

 

【なぜ産後に尿漏れが起こるの?】

 

出産を経験した女性の多くが尿漏れの症状に悩まされます。

 

なぜ産後は尿漏れが起こりやすいのでしょうか?

 

ここでは、産後の尿漏れの原因をご紹介します。

 

〇子宮による圧迫

 

妊娠中は、子宮が大きくなるのでその大きさと重みで膀胱を圧迫して、尿漏れが起こります。

 

出産を終えても、子宮はすぐに元の大きさに戻るわけではありません。

 

しばらくの間、子宮は大きいままなので膀胱は圧迫され続けます。

 

尿道を締める力よりも、圧力の方が強いために尿漏れが起こるのです。

 

〇骨盤底筋の緩み

 

骨盤底筋は、子宮や膀胱、大腸といった臓器を支え、尿道を締める働きをしています。

 

分娩時にこの骨盤底筋に大きな負荷がかかり、骨盤底筋が緩んでしまうのです。

 

すると、尿道の締りが悪くなり、膀胱に溜まった尿がちょっとした刺激や腹圧で漏れるようになってしまいます。

 

さらに、赤ちゃんが産道を通る時に神経組織が傷つき、知覚障害が起きて尿意を感じにくくなったり、尿が出にくくなるといったトラブルが起こります。

 

さらに、妊娠・出産の影響で骨盤が歪んでしまうことがあります。

 

骨盤が歪むと、骨盤底筋も正常な働きができなくなり、尿漏れの発症につながってしまうのです。

 

骨盤矯正を行うことで、骨盤が正しい位置になり、歪みも改善します。

 

さらに、骨盤底筋を締める効果もあり、尿漏れ防止にもなります。

 

わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。

 

産後骨盤矯正の詳細はこちらをご覧ください。

 

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