骨盤底筋の衰え
投稿日:2022.11.03
産後にどうしても気になってしまう骨盤の歪みですが、その骨盤内にある骨盤底筋(こつばんていきん)はご存じでしょうか?
骨盤底筋とは骨盤の底にある筋肉の総称です。
骨盤内にある膀胱、子宮、直腸などの臓器を正しい位置に保つ役割があり、縁の下の力持ちのような筋肉なのです。
腕やお腹などの筋トレに挑戦して引き締まったものの長い間筋トレをお休みしたら元に戻ってしまったという経験がある方もいるのではないでしょうか。
この骨盤底筋も同様に鍛えないと腕やお腹などの部位と同じように衰えてしまいます。
骨盤底筋が衰える弊害
骨盤底筋が衰えると主に尿漏れの症状を引き起こしてしまいます。
尿道をしめて尿もれを防ぐ役割も担っているので、その力が弱くなると咳やくしゃみといったふとした動作で漏れやすくなります。
また、お尻と内太ももの筋肉とも連動して動いているため、衰えてしまうとぽっこりお腹やお尻が垂れてしまうといった見た目にも気になる変化が現れてしまいます。
女性ならではの・・・
骨盤底筋は出産時の産道への負担が最も大きいダメージといわれています。
産後自然に回復していく場合がほとんどなのですが、骨盤底筋が女性ホルモンと関係している性質上、産後に回復したとしても将来迎える閉経や更年期に減少する女性ホルモンと共に骨盤底筋も弱くなってしまうのです。
更に男性と比べると女性の骨盤底筋は薄く弱いということもあり、女性は特に留意しておかなければならないといえます。
お手軽なあの運動で改善!
出産や女性ホルモンの減少に限らず、骨盤底筋の衰えは日常の生活習慣にも関係しています。
度々記述しているように筋肉なので運動はもちろん、猫背や、脚を組んで座る等の姿勢の悪さも影響されてしまいますし、特に肥満はお腹の脂肪が膀胱をはじめ、骨盤底筋にまで負担をかけてしまうため大敵です。
前述したようにお尻、太ももと連動しているので改善するためには肥満解消含め、ウォーキングが最適といえます。
正しい姿勢で行えばぽっこりお腹の解消に繋がり、育児中に気になる肩こりや腰痛の改善も見込めますし、もちろん骨盤底筋の強化にもなります。
しかし産後に無理は禁物です。赤ちゃんと自分の体を第一に優先して、休息もきちんと取ってまずは無理なく行うようにしてくださいね。