産後コラム

産後の尾骶骨で大事なことって?

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【尾骶骨とは】

 

尾骶骨は解剖学上では尾骨と呼ばれており、背骨のお尻側の先端に位置しており、逆三角形の形から尻尾の名残であると言われている骨です。

 

尾骶骨はその骨単体で存在しているわけではなく、骨盤を構成する骨の一つです。

 

骨盤は主に5種類の骨の集まりとなっています。

 

その5種類は、①仙骨、②尾骨(尾骶骨)、③腸骨、④坐骨、⑤恥骨であり、尾骨はほとんど仙骨に結合している場合がほとんどです。

 

そして産後に尾骶骨が痛い・・・と感じている場合、骨そのものが座る時など椅子に当たって痛むこともありますし、尾骨と繋がる仙骨の周りにある仙腸関節が痛むこともあるのです。

 

痛みの症状としましては・・・

 

・かたい椅子や床などに座っている時の痛み

・座っている所から立つ時、寝転がっている時から起きる時などの瞬間的な痛み

・歩くのも困難なほどの痛み

・触るとその箇所だけが鈍く痛む

 

など痛みの出方も人によって様々です。

 

というわけで、今回は尾骶骨を含む骨盤周辺のお話をしていきたいと思います。

 

【産後に尾骶骨周辺が痛む理由】

 

赤ちゃんの通り道を準備するために、骨盤は最大限に開くようにその周辺の靭帯も出産に備えて柔らかく伸びるようにできています。

 

産後、骨盤や靭帯は12ヵ月かけて元に戻っていくのですが、この骨盤が不安定な時期にも家事や炊事、育児と無理な体勢をすることも少なくありません。

 

骨盤がグラグラした状態で赤ちゃんを抱っこしたり荷物を持ったりするだけでも、尾骶骨やその周辺の筋肉・靭帯にかなりの負担がかかってくるというわけです。

 

産後の尾骶骨周辺の痛みを和らげる方法としましてはいくつかあります。

 

・座る時のクッションをお尻に優しい設計のものにする

 

特に授乳の時間に痛みと戦うお母さんも多いと思いますので、ドーナツ型のクッションやベーグルクッションなど、骨盤を包み込み支えてくれるクッションを取り入れると痛みを軽減してくれます。

 

・骨盤ベルトを上手に活用する

 

尾骶骨を含む骨盤が緩んでいて筋肉や周辺の神経に負担がかかっている時は、立つ・座るという日常の動作にすら痛みが出ることがあります。

 

そのような時は、骨盤ベルトを活用して骨盤のぐらつきを軽減させるようにしましょう。

 

骨盤ベルトを間違った位置に着用して痛みが増すこともありますので、締め過ぎて血流が悪くなったり骨盤がさらに歪んだりすることのないように、着用の際は専門家に教わると良いですね。

 

・日常生活を見直す

 

脚を組む、片方の肩でカバンを持つ、片側の足に重心をかけている、猫背もしくは反り腰になっているなど骨盤に負担をかける習慣は日常生活の中にたくさんあります。

 

・赤ちゃんと寝ている時のスペースはゆとりを持って

 

産後や授乳時間の間隔が定まらない間、なかなか自分一人の空間で睡眠を取ることが難しかったりしますよね。

 

赤ちゃんが気になり、片側ばかりに重心がかかるのも骨盤への負担になります。

 

赤ちゃんが寝入ったら十分なスペースを確保して休むこともお母さんの体には必要なことです。

 

・産後の健診で許可が出たらなるべく入浴する

 

骨盤が歪んでいなくても骨盤内の血流が滞っていることで、尾骨にだるさを感じるケースもあります。

 

お湯に浸かることで全身の疲れも取れますし、リラックス効果から気分転換にもなるので、ご家族にも協力していただきなるべく湯船に浸かることを心がけましょう。

  

【接骨院での治療】

 

産前より産後に尾骶骨の痛みが増したというケースも多く、産後は赤ちゃんのお世話でなかなか自分の体のケアまでできないというお声をよく耳にします。

 

しかし尾骶骨を含めて骨盤のトラブルは自然に治るということはなかなかありませんし、場合によっては痛みが悪化することもあります。

 

そして接骨院で骨盤の治療を始めても、一度で正しい位置に戻るものではなく、きちんと定着するまでには時間がかかることもあります。

 

それは日頃の歩き方や、寝方、カバンを持つ時の癖など様々な場面で知らず知らずのうちに骨盤に負担をかけているからです。

 

接骨院にて骨盤を正しい場所へ定着させると同時に、姿勢やストレッチ方法、骨盤ベルトの正しい巻き方などを習得していただき、施術をしなくてもだんだん自分の力で骨盤を歪みのない状態に維持できるのが理想的ですね。

 

産後は骨盤が柔らかい状態なので、治療のチャンスとも言えます。

 

歪んで固まる前に、柔らかい時から骨盤をケアしていくことで、尾骶骨の痛み以外にも下半身太りや冷え性などを未然に防ぐことにも繋がります。

 

医療機関では尾骶骨に異常が無いと診断され、痛み止めや湿布薬で痛みを和らげるという方法を取っている方も多くいらっしゃることでしょう。

 

自分の体が思うように動かないままでの子育ては、ストレスも多くなり疲れやすくなってしまいますよね。

 

そういった方にも接骨院では様々な方向から尾骶骨のトラブルにアプローチすることが可能です。

 

尾骶骨の痛みをそのままにしておくと悪化して、立ち上がるのも困難になることがありますので、まずはお気軽にご相談くださいね。

 

わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。

 

産後の骨盤矯正の詳細はコチラをご覧ください。

 

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